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VMにRAにRXにDOが大集合──「98祭り」やっていますおっさんホイホイ再び

「かつての国民機」の展示即売イベントが東京ラジオデパートの地下1階で行っている。場所も渋いが実機も渋い。

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懐かしすぎるし動いているし

 7月の19日、20日、21日は“土日海”と3連休で、秋葉原ではいつに増してイベントが多い。その数あるイベントの中に、東京ラジオでバートの地下1階で、渋くも熱く盛り上がっている即売会があった。その名も「98祭」。

かつて隆盛を極めた国民機「NEC PC-9800」シリーズのイベントが東京ラジオデパートの地下で渋い雰囲気とともに開催している

 98祭は、中古PCを扱うショップ「家電のケンちゃん」が企画したNEC「PC-9800」シリーズ関連のジャンク市だ。通常は東京ラジオデパートの1階に店舗を構えているが、7月19日から21日は地下1階の空きスペースにNEC PC-9800シリーズの本体をドドンと並べて即売イベントを行っている。

 並ぶ本体は、さすがにすべてが中古品で、ボディは、それぞれが過ごしてきた時の流れを示すかのように変色している。しかし、すべてが動作確認済みで、実際にソフトを動かしてデモも行っている。

 本体の販売価格は型番ごとにほぼそろえていて、例えば台数の多い「PC-9801 RX」シリーズは2480円から。ただし、20日から21日にかけてだんだんと価格を下げていき、「最後は投げ売り」となる予定だ。

「PC-9801 VM」は、CPUに「V30」(10MHz)を搭載した世代の5インチFDD搭載モデルという位置づけになる。初期のPC-9801といえばこのフロントデザインだ

CPUにインテルの80386、80286とV30を搭載した1988年から1989年にかけての主力ラインアップ。ハイエンドのRAとミドルレンジのRSは80386搭載の32ビット対応モデル。バリュークラスのRXは80286搭載の16ビット対応モデルという位置づけになる

 「ならばそれまで待とうかな」と思うかもしれないが、家電のケンちゃん秋葉原東京デパート店 店長の中川宗典氏によると、初日の19日は朝から行列ができるほどで、午前中でサウンドボード系は完売、本体も売り場にぎっしりと並んでいたのが、午前中だけで歯抜け状態になるほどで、「最後まで売るものがあるかな」(中川氏)という盛況なので、早めの来店がよろしいかと思う。ただし、人気の高いサウンドボードは3日間に分けて店頭に並べるとのことだ。

 NECのPC-9800シリーズ、PC-8800シリーズのイベントだけに「おっさんホイホイ」状態かと思いきや、若い世代(20〜30代)も多い。若いコアな仲間たちと会ってみたい“98フリーク”なおじさんたちも楽しめるのではないだろうか。

PC-8800との互換性を持たせた「PC-98DO」(写真=左)やPC-8801シリーズなど(写真=右)は「瞬殺」(中川氏)状態とのこと

拡張カード類はサウンド関連が瞬殺。ただ、こちらは、2日目と3日目に分けて販売する予定だ。そのほかにも、チューナーカード(写真=左)やSCSIインタフェースカード(写真=右)を用意している

WSN-V2はCバスに対応したグラフィックスアクセラレータ+MPEG動画でコード+PCM音源カード。GPUはS3のTrio64+を実装している

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