サイコムに来てください、本物の“静音PC”をお見せしますよ――「Silent-Master Pro Z97 Mini」が静かすぎる:まさに究極(2/2 ページ)
サイコムから静音性を追求したコンパクトデスクトップPCが登場した。Core i7-4790Kを搭載した高性能モデルでも驚くのほどの静かさ!!
メインマシンとして十分すぎる性能
今回試用した評価機は、CPUに定格4GHzのCore i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz)、8Gバイトメモリ(4Gバイト×2のデュアルチャンネル)、500GバイトHDD(シーゲイト製ST500DM002)、GeForce GTX750 Ti(ASUS製GTX750TI-OC-2GD5)、OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)という構成だ。
OS非搭載の標準モデル(税込み10万4360円)から、CPUをCore i5-4460(3.2GHz/最大3.4GHz)→Core i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz)、メモリを4Gバイト→8Gバイトに強化し、上記のOSをプリインストールしている。価格は14万4060円(税込み)。
Nanoxia製ケースとNoctua製クーラーは決め打ちになっている一方、グラフィックスカードと電源ユニットはカスタマイズに対応しているが、このモデルに食指が動くユーザーであれば、変更はCPUのグレードアップとメモリ容量、ストレージ構成の変更にとどめておいたほうがいいだろう。最大1TバイトのSSDまで選択できるので、予算が許せば性能と静音性で有利なSSDに変えてしまうのも手だ。
Windowsエクスペリエンスは、CPUとメモリが7.8、グラフィックスがともに7.7、プライマリハードディスクが5.9という結果となった。ストレージがHDDのためプライマリハードディスクのスコアは低いが、これを除けば非常に高いバランスでまとまっている。システムドライブをSSDにカスタマイズすればほとんど死角のないマシンといっていい。
CPU性能を計測するCINEBENCHの結果も、“Devil's Canyon”こと最新ハイエンドCPUであるCore i7-4790Kを搭載するだけあって、CINEBENCH R15のCPUスコアは846(cb)、CINEBENCH R11.5は9.15(pt)と、良好なスコアをマークした。4コア/8スレッド動作の強力な処理性能は、ビデオ編集をはじめとする負荷の高いあらゆるシーンで快適さを約束してくれるはずだ。
一方、システムの総合的な性能を測るPCMark 7は、HDDが足を引っ張り、総合スコアで3562という結果となったが、起動時に少し遅いと感じるくらいで、使用時のレスポンスは悪くない。ただ、全体のバランスから考えるとできればSSDにしたいところではある。
3DMarkの結果は、Sky Diverの総合スコアで14097、Fire Strikeの総合スコアで4196というスコアだ。GeForce GTX 750 TiはミドルレンジクラスのGPUではあるが、一般的なゲーミングノートPCで採用例の多いGeFoce GTX 860Mを軽く超える性能を持ち、高解像度でFPSタイトルをプレイするのなければPCゲームも快適に楽しめる。ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(1280×720)の結果は、最高品質で12266と「非常に快適」の指標。フルHDでも60fpsに近いフレームレートでプレイできるはずだ。
サイコム入魂の静音PC――“本当の快適さ”について考える
エンスージアスト向けに数々のユニークな製品を送り出してきたサイコムが、「Silent-Master Pro」シリーズという、これまたこだわり抜いた製品を投入してきた。静音性はシステム性能とは異なり、スペックシートから読み解くのが難しい。また、それが理由でおざなりにされたり、あるいは単に静音電源を使っているから、静音ケースを使っているからという理由だけで、キャッチコピーにされてしまうことが多い。しかし、今回試したSilent-Master Pro Z97 Miniは、はっきり「モノが違う」と断言できる。
深夜、パソコンの電源を落としたとき、耳鳴りのするような静けさの中で、頭に鈍い疲れを感じながら自分がどれだけ劣悪な環境にいたのか気付かされることがある。その疲れの原因は、長時間ディスプレイを眺め続けたことだけでなく、普段は気付かないPCのノイズのせいでもあるだろう。
Silent-Master Pro Z97 Miniは、PCを使ううえでこれまでユーザーに強いてきた、そうしたストレスから解き放ってくれる。目に見えない快適さにも気を配った、非常に“ぜいたく”なモデルだ。
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