“Edison”でロボットアームをグリングリン動かす(前編):新春電子工作!(2/5 ページ)
“ロボットを動かす喜び”は、ニッポンモノづくりの原動力。その感動をEdisonとロボットアームで“お手軽”に体験。前編は“疑似”ロボットアームを組み立てる。
ここまでやるために何が必要で、どうすればよいか?
5つのモーターをオンオフできるのかを確認するため、まずは、モーターそのものではなく、LEDを点灯消灯する回路を作ってみた。そのために必要な部品を紹介しよう。なお、リストの部品名をクリックすると、秋月電子のオンラインショップの該当製品のWebページにアクセスできる。また、プログラムを用意するために必要なダウンロードリストもあわせて紹介しておこう。
動作試験用パーツリスト
- Intel Edison Kit for Arduino:いうまでもなく今回の主役。
- USBケーブル Aオス−マイクロBオス 1.5メートル:本格的に接続するなら2本欲しい。モバイルデバイス接続用でもいい。
- 超小型スイッチングACアダプター9V1.3A 100V〜240V GF12-US0913:リレーを動かすためのパワーをACアダプタを使ってEdisonに供給する。
- ミニブレッドボード BB-601(白):電子工作で高いハードルになる半田こてを使わず、パーツとケーブルをプスプスと差すだけで配線するために用意した。このぐらい小さなものでもちょっとしたチェック回路が組める。
- ブレッドボード・ジャンパーコード(オス−オス)セット:ブレッドボード内とブレッドボードとArduinoの配線に使う。
- 抵抗内蔵5mm黄緑色LED(5V用) OSG8NU5B64A-5V(10個入)と抵抗内蔵5mm黄色LED(5V用) OSY5LU5B64A-5V(10個入):出力確認に使用。普通のLEDと違って制限抵抗入りなので5ボルトを与えるだけで点灯する。それゆえに配線が楽だ。5つのモーターの前進後退チェックなのでなのでLEDは10個あればいいが、前進と後退で色分けするため2種類用意している。
プログラムのために必要なダウンロードリスト
Edison - Software Downloadsから以下の3つをダウンロードする。
- Arduino Software:これはOSごとに用意している。今回使ったのはWindows版なので「Arduino Software 1.5.3 - Intel 1.0.4」をダウンロードした。なぜか7zip形式で圧縮しているので、7-zipもダウンロードしておこう。
- Edison Yocto complete image:Edisonには、Yocto Linuxが入っているが、買ってきたらまず最新版にしておきたい。ということで最新版ファームウェアをダウンロードしておく。
- Windows Driver setup 1.0.0:接続のためのデバイスドライバがまとめて入っている。
- ターミナルソフト:Edison - Software Downloadsで用意した3つに加えて、PCと接続するためのターミナルソフトがあるといい。今回はTera Termを使っている。
- FTDI社のドライバソフト:これを入れなくてもWindows Update経由でドライバのインストールができるが、あらかじめFTDIのWebページから入手しておくと確実だ。
ダウンロードプログラムをPCにインストール
動作確認に必要なパーツとダウンロードしたプログラムとFTDIで入手したドライバが用意できたら、PCとEdisonにインストールしてそれぞれの設定を行い、まずは、Edisonに実装しているLEDの点滅で導入作業がうまくできているかを確認し、そのあと、5つのモーターをEdisonで制御できるかテストするための「疑似ロボットアーム」をLEDとプレップボードで組み立てて試験することになる。
以下に、具体的な手順を掲載した。初めてのユーザーでもその通りに行えば作業できるように細かく紹介しているが、それだけにボリュームがある。
なので、以下の「作業手順説明書」は、実際に組み立てを行うときに読むことにして、「ロボットアームをグリングリン動かしたい」ユーザーは、すぐに部品を購入するため電子部品屋さんに駆けだしてもいい。「お買い物」が楽しみの始まりなのだから。
Edisonで5つのモーターを動かす目処が立ったところで、ロボットアームをグリングリン動かす工作は、明日掲載する後編で紹介する予定だ。
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