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6段配列とTrackPoint物理ボタンが復活した「ThinkPad X1 Carbon」の心地よさを試すみんながこのキーボードを待っていた! (3/5 ページ)

電光石火の変わり身だ。5段+タッチスクリーンのAdaptiveキーボードを搭載した従来モデルの発表から1年、ThinkPad X1 Carbonが早くもモデルチェンジした。

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高精細IPS液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは14型で、表示解像度は2560×1440ピクセルに対応する。画素密度は約210ppiと高精細だ。液晶の配向方式にはIPSを採用しており、斜めから見てもクッキリと鮮やかな表示だ。公称輝度は270ニットと明るい。パネル表面は半光沢のような仕上げで、周囲の映りこみも抑えている。ディスプレイの視認性は非常にいい。10点マルチタッチに対応しており、指で画面に直接触れて操作できる。指の滑りもよく、精度にも良好だ。

 なお、直販モデルでは、2560×1440ピクセルマルチタッチ非対応IPSディスプレイ、1920×1080ピクセルマルチタッチ非対応のTNディスプレイも選べる。

,,2560×1440ピクセル表示に対応するSTA14型ワイド液晶ディスプレイは、輝度明るく鮮やかで精細だ

エックスライトの「i1Display Pro」で計測し、作成したICCプロファイルをMac OS XのColor Syncユーティリティで表示した。薄いグレーで示した色域がsRGB、カラー表示がThinkPad X1 Carbon 2015の色域だ。特に広色域ではないが、狭いというほどでもない

サウンド補正ソフトウェアにDOLBY HOME THEATER V4を導入している。これを有効にするとグッと厚みがある音になる。低音はそれでも少し控え目だ

6段キーボード、物理ボタン付きのTrackPointによる最上級の入力環境

 キーボードは、5段配列+タッチスクリーンのAdaptiveキーボードを搭載していたThinkPad X1 Carbon 2014に対し、ThinkPad X1 Carbon 2015では、6段のアイソレーションキーボードを採用した。PrintScreenキーは最下段にあるほか、カーソルキーの脇にPgUp、PgDnキーをおいている。

 ThinkPadの伝統を受け継ぐ絶妙なタッチ感は、この最新モデルでも再現している。キーピッチは縦横とも19ミリを確保し、パームレストも広く、ゆったりとタイプできる。指の形に合わせてくぼみをつけたキートップは指を置きやすく、キースイッチはしっかりとしたクリック感がありながら反発やブレが少なく、指に吸い付いてくるように戻る。もちろん、キーボード裏の剛性も十分で、強めにタイプしてもたわむことなく、キーボードユニットをしっかりと支えている。

キーピッチを19×19ミリ確保するフルサイズの6段キーボードを搭載する。指になじむエルゴノミクスなキートップと、しっかりとしたクリック感がありながら反発の少ない絶妙なスイッチの感触と、ThinkPadのよさはいずれも健在だ。ポインティングデバイスは、スティック型のTrackPointと2ボタン式クリックパッドを備える

 ポインティングデバイスには、ThinkPad伝統のTrackPointとクリックパッドを備える。先代ではクリックパッドの上辺がTrackポイントの左右/センターボタンを兼ねる「5ボタンクリックパッド」となっていたが、Trackポイントには物理ボタンを用意して、クリックパッドは、通常の2ボタンタイプになっている。

 TrackPointは、キーボードのホームポジションから手を動かすことなく、指先でスティックに軽く力をかけるだけでカーソルを動かすことができるポインティングデバイスだ。このTrackPointがあるからこそThinkPadを選んできたというユーザーも多い。

 TrackPointの物理ボタンも世代ごとに形状が微妙に変わっているが、今回は“山形”タイプとなった。山の高さは控え目な印象もあるが、違和感はほとんどない。物理ボタンなので当然だが、確実にクリックすることができる。スイッチの感触もいい。

TrackPointとクリックパッドはマウスのプロパティでそれぞれ使用するかしないかを個別に選べる(写真=左)。シナプティクスのユーティリティで、TrackPoint、クリックパッドのポインティング速度やジェスチャー機能などを設定できる(写真=右)

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