第5世代Core+デュアルポインタ+Windows 7の“質実剛健”モバイルノート――「dynabook R63/PS」徹底検証(前編):直販限定の隠れた名機か!?(3/3 ページ)
東芝の直販モデル「dynabook R63/PS」は、最新の第5世代Core i7、タッチパッドとアキュポイントのデュアルポインタ、Windows 7を備えた実用性の高い13.3型モバイルノートPCだ。その実力をじっくりチェックする。
第5世代Core i7をはじめハイスペック寄りの構成
基本システムには、TDP(熱設計電力)が15ワットの第5世代Core Uプロセッサを採用。2コア/4スレッド対応のCore i7-5500U(2.4GHz/最大3.0GHz)を搭載し、GPUはCPUに統合されたIntel HD Graphics 5500を使用する。
メモリは8GバイトのDDR3L-1600(シングルチャンネル/増設不可)、データストレージは256GバイトのmSATA SSD(Serial ATA 6Gbps接続)を採用する。BTOによる仕様のカスタマイズには対応しないが、CPU、メモリ、SSDのいずれもハイスペック寄りだ。
プリインストールOSは、32ビット版または64ビット版のWindows 7 Professionalを採用。ライセンスOSは64ビット版Winodws 8.1 Pro Updateであり、これのダウングレード権を行使してWindows 7モデルとして販売されている(Windows 8.1プリインストールモデルはない。製品には64ビット版Windows 8.1 Proのリカバリディスクが付属)。
dynabook R63/PSのように、ビジネスユースも想定したタッチパネルを搭載しないクラムシェルノートPCでは、Windows 7の使い勝手がよい。
付属ソフトウェアはOffice Home and Business 2013の有無が選べるほかは、東芝独自のユーティリティ群を搭載するくらいでシンプルな構成だ。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの高速無線LANとBluetooth 4.0、そして1000BASE-Tの有線LANを標準装備。無線通信のモジュールはIntelの「Dual Band Wireless-AC 7265」を内蔵していた。
入出力端子は、3基のUSB 3.0をはじめ、4K(3840×2160ドット)対応のHDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、ヘッドフォン/マイク兼用端子(3.5ミリ)、SDXC対応SDメモリーカードスロットと豊富だ。薄型軽量のモバイルノートPCで省かれることも多い有線LANやアナログRGB出力の端子を備えている点は、ビジネスユースで役立ちそうだ。
また、液晶ディスプレイの上部には約200万画素のWebカメラと2つのマイクも装備する。2つのマイクから集音し、ノイズキャンセルを行い、モノラルとして使用する仕組みだ。実際に使ってみたところ、電話会議などで、人の声をクリアに拾うことができた。なかなか使い勝手がよく、こちらもビジネス用途に最適だろう。
ステレオスピーカーは、前面の左右に内蔵している。意外にパワーがあり、高音域はそれなりに楽しめるが、低音域は音質、音量とも物足りない。こうした部分からも、エンターテインメント用途よりビジネス用途を重視していることが分かる。
以上、dynabook R63/PSのボディ、液晶ディスプレイと入力環境、基本スペック、インタフェースを順にチェックした。後編では、パフォーマンス、バッテリー駆動時間、動作時の騒音や発熱をテストしていく。
関連記事
- Toshiba Direct Channel
Webモデルなら、高速CPUや大容量SSDなどハイスペック構成も選択可能 dynabookをカスタマイズオーダーしたいなら、Web直販サイト「東芝ダイレクト」をチェック! - 2015年PC/タブレット春モデル:東芝、第5世代Core i7+Windows 7採用の「dynabook R63」などWebオリジナルモデル9機種
店頭向けのPC/タブレット春モデルを発表した東芝が、「東芝ダイレクト」で直販するWebオリジナルモデルも発表した。7機種のノートPCと2機種のタブレットを用意する。 - 2015年PC/タブレット春モデル:東芝、第5世代Coreを積極採用した「Webオリジナルのdynabook」18機種66モデル
東芝ダイレクトで取り扱うWebオリジナルモデルの「dynabook」シリーズに、第5世代Core搭載のノートPCが大量投入された。 - 2015年PC/タブレット春モデル:“第5世代Core”を積極採用、“KIRA”のアップデートも――東芝「dynabook」春モデルの見どころ
2015年で30周年を迎える東芝のPC事業。年明け恒例の春モデルでは、プレミアムPC「dynabook KIRA」シリーズや主力ノートPC「dynabook T」シリーズに最新の第5世代Coreを採用した。 - 予期せぬ事故に対応したプレミアム保証も選べる:東芝、Web直販で“3年保証”のWindowsペンタブレット「dynabook Tab」
東芝は“2048段階”の筆圧ペンに対応したWindowsタブレット「dynabook Tab S90/S80/S68」店頭モデルに合わせて、直販サイト「東芝ダイレクト」のWebオリジナルモデルも発表した。3年間の無償保証が特徴だ。 - 2014年PC秋冬モデル:東芝、Web直販のPC秋冬モデル――17.3型ハイスペノート、15.6型“4K”ノート、3チューナー搭載AVPCなど、Officeなしの構成も
東芝は店頭販売する2014年PC秋冬モデルに合わせて、直販サイト「東芝ダイレクト」のWebオリジナルモデルも発表した。直販限定モデルを用意し、ハイスペックな構成やOfficeなしの構成が選べる。 - 2014年PC/タブレット夏モデル:東芝、Web直販モデルに7機種を追加――Core i7+SSDの高性能モバイル、2in1、タブレットなど
東芝ダイレクトのWebオリジナルモデルに7機種が追加された。Officeの有無が選べるほか、機種によっては店頭モデルより高速なCPUやSSDなどが搭載できる点に注目だ。 - 2014年PC夏モデル:4コアCore i7+Radeon R9の17.3型ノートなど――東芝ダイレクトWeb直販モデル
東芝は2014年PC夏モデルの発表に合わせ、直販サイト「東芝ダイレクト」で取り扱うWebオリジナルモデルの受注も開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.