「ALIENWARE Alpha」実力診断――デルの“家庭用ゲーム機”はアリなのか?:リビングに侵略したAlien(2/4 ページ)
デルの「ALIENWARE Alpha」は、Windows PCをベースとしながら、Steamに最適化した独自UIを備えた“家庭用ゲーム機”感覚のマシンだ。ゲーム以外の用途もパワフルにこなせるコンパクトPCだったりもする。
スペックが異なる3つのモデルを用意
次はスペックを見てみよう。ALIENWARE Alphaにはスタンダード、プレミアム、プラチナの3つのバリエーションがある。異なる部分はCPUとメモリ、HDDの3項目で、GPUはいずれのバリエーションでもGeForce GTX 860Mベースのデルカスタムモデル(GDDR5メモリ2Gバイト)を搭載する。PCとしてのプリインストールOSは、64ビット版のWindows 8.1だ。
そのほかのスペックは、スタンダードが2コア/4スレッド対応のCore i3-4130T(2.9GHz、3Mバイト3次キャッシュ)、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD(5400rpm)、プレミアムが4コア/8スレッド対応のCore i5-4590T(2.0GHz/最大3.0GHz、6Mバイト3次キャッシュ)、8Gバイトメモリ、1TバイトHDD(5400rpm)、プラチナが4コア/8スレッド対応のCore i7-4765T(2.0GHz/最大3.0GHz、8Mバイト3次キャッシュ)、8Gバイトメモリ、2TバイトHDD(5400rpm)だ。
価格帯で見ると、スタンダードが6万9800円、プレミアムが8万1800円、プラチナが10万4800円(いずれも税別、配送料込)となり、家庭用ゲーム機としては割高だが、ゲーミングPCとしては価格が抑えられている。ゲーミング用途であれば、迷わずプラチナでも構わない印象がある。ちなみに今回テストしたモデルも最上位のプラチナだ。

CPU-Zで見たCPU情報(画像=左)。TDP(熱設計電力)が35ワットで4コア/8スレッド対応のCore i7-4765T(2.0GHz/最大3.0GHz、8Mバイト3次キャッシュ)を採用している。GPU-Zでは、GPU情報がNVIDIA GeForce GPUと表記されるだけだ(画像=右)ハードウェアとしては外部GPUを搭載した小型のWindowsデスクトップPCということで、高負荷時の騒音も気になるところだが、内部構造的には巨大な排気ファン2基を低速回転させることで、騒音を抑えている。設置場所もテレビ周辺という運用が多く、かつワイヤレスコントローラーでのプレイになるため、騒音については気になるケースはまずないだろう。
2基の冷却ファンユニットは、両側のレバーをつまんで持ち上げるだけで簡単に取り外せる。ひっくり返すと、CPUとGPUの熱を背面に逃がす大きなダクトが用意されているのが分かる。それぞれのファンは少しずつ形状が異なっており、CPUファンがFoxconn製、GPUファンがDelta Electronics製だった
冷却ファンを外した状態。黒いヒートシンクを装着したCPUとGPU、2基のSO-DIMMメモリスロット(4Gバイト×2装着済み)、M.2スロット(無線LANモジュール装着済み)などを備えたマザーボードが現れる
搭載されていたメモリとストレージ。メモリはMicron Technology製で、PC3L-12800の4Gバイトモジュールを2枚搭載。ストレージはSamsung製の9.5ミリ厚/2TバイトSerial ATA HDD「ST2000LM003」を内蔵していた
このようにボディは、天面から側面のカバー、底面のカバーが分離する構造だ。小型ながらメンテナンスがしやすい構造になっており、この辺りは家庭用ゲーム機というより、ゲーミングPCの開発ノウハウが生かされている*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
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