3Dカメラと美しい有機ELを備えた“世界最薄”Androidタブレット――「Venue 8 7000」徹底検証:撮影してからピント合わせが可能(3/6 ページ)
デルの「Venue 8 7000」は、高精細な8.4型有機ELディスプレイ、撮影後にピント合わせができる3Dカメラを搭載し、6ミリ厚という世界最薄ボディに仕上げたAndroidタブレットだ。その実力をチェックする。
有機ELディスプレイは高精細で高画質
8.4型ワイドの有機EL(OLED)ディスプレイにも注目したい。アスペクト比は16:10、解像度は2560×1600ピクセル(WQXGA)で、画素密度は約359ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と高精細だ。表示の細かさは、「iPad mini 3」(アップル)の約326ppiや、「Xperia Z3 Tablet Compact」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)の約283ppiを上回る。
それ以外の公称スペックは、輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1万:1、視野角は上下左右それぞれ80度以上となっている。色域も広く発色が豊かで、有機ELの高いコントラストも加味され、総じて表示品質は高い。ボディの薄さや額縁が狭いデザインも相まって、より素晴らしく見える。
実際に、照度計(Zhangzhou WeiHua Electronics製LX-1010B)で画面中央部の明るさを計測してみると、輝度100%設定の全画面白表示で413ルクスと、十分明るめの結果となった(液晶ディスプレイの輝度仕様で用いられるカンデラ/平方メートルやnitの値ではない点に注意)。屋内では十分明るく、屋外での視認性も日陰であれば使えるレベルと言える。
サウンドについても良好だ。本体の前面下部にレイアウトされたステレオスピーカーとWavesの音響技術「MaxxAudio」の組み合わせにより、8型クラスのタブレットとは思えないほど、臨場感のあるクリアな音質が楽しめる。
ただ、横位置で映像を楽しむとき、モノラルスピーカーのように聞こえてしまうのは惜しい。スピーカーが縦位置でステレオになるよう配置されているため、やむを得ないのだが、高画質・高精細の有機ELディスプレイは横位置でコンテンツを楽しむのに最適だ。横位置での利用を前提に音響設計をしたら、さらにエンターテインメント用途で満足できただろう。
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