3Dカメラと美しい有機ELを備えた“世界最薄”Androidタブレット――「Venue 8 7000」徹底検証:撮影してからピント合わせが可能(4/6 ページ)
デルの「Venue 8 7000」は、高精細な8.4型有機ELディスプレイ、撮影後にピント合わせができる3Dカメラを搭載し、6ミリ厚という世界最薄ボディに仕上げたAndroidタブレットだ。その実力をチェックする。
RealSenseの3Dカメラはどう使う?
冒頭述べたように、Venue 8 7000はIntelの3DカメラであるRealSense Snapshot Depthカメラを搭載した初のタブレットだ。背面に内蔵された3台のカメラが、高精細な奥行きマップを作成し、指で画面にタッチするだけで距離の測定、撮影後の再フォーカスが行える。簡単に、その使い勝手について触れておこう。
まずは構え方だ。本体背面にある3台のカメラで被写体を捉えられるようにする。タブレットの天地を逆に持ち替えると便利だ。カメラアプリのプレビューを見ながら、手でカメラを遮らないように、タブレットを持って構える。
デプス写真(奥行き情報のある写真)を上手に撮るには、いくつかの条件がある。被写体との距離が、3〜16フィート(91.44センチ〜487.68センチ)、つまり1〜5メートルくらいが最高の精度を発揮するという。また、撮影に際して「ブレないよう、カメラを保持」「明るい場所を選ぶ」「ガラスなどの反射物を回避する」ことが望ましい。
これらを踏まえ、カメラアプリに表示されるIntel RealSense SnapshotのDepth Snapshotシャッターボタンをタップすれば、撮影は完了だ。このRealSense Snapshotは連続オートフォーカス、タッチフォーカス、ズーム機能をサポートしているが、顔認識機能はサポートしていない。
撮影後は写真を「Gallery」アプリから開き、「長さの計測」または「面積の計測」のオプションを選び、画像の測定する部分をタップするだけで、距離や面積の計測ができる。その情報を写真データに上書きすることも可能だ。
RealSense Snapshot Depthカメラには、再フォーカスの機能がある。つまり、撮影後にピントの修正ができるという優れモノだ。実際、スクロールバーをドラック&ドロップするだけで、ピントの再調整が簡単にできた。少し慣れれば、誰でも楽しめるだろう。さらに、その写真をプリクラのように、色加工やトリミングなどの画像処理が手軽に行える。そのままSNSなどへ写真データを共有できる機能もありがたい。
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