「IT企業は青いロゴばかりなので、緑色にしました」――米HPが分社化、“Hewlett Packard Enterprise”始動:分社化の波
日本ヒューレット・パッカードが事業説明会を開催し、米HPが「HP Inc.」と「Hewlett Packard Enterprise」に分社化した理由を説明した。
日本ヒューレット・パッカードが11月2日、東京・江東区大島の本社ビルで事業説明会を開催した。米国のヒューレット・パッカードが11月2日(現地時間)より、「HP Inc.」と「Hewlett Packard Enterprise(略称はHPE)」に分社化したことによるものだ。
分社化の狙いについて、事業説明会に登壇した日本ヒューレット・パッカード代表取締役社長執行役員の吉田仁志氏は、「以前の体制では、B to BやB to Cといった、それぞれの市場にフォーカスしづらいところがあった。分社化によって、より柔軟で迅速に意思決定を下し、さらに市場の変革をリードしていくといった狙いがある」と語った。他にも「事業責任の明確化」「投資の独自性、柔軟性」などを理由として挙げた。
新ブランドとなるHewlett Packard Enterpriseの新ロゴにも触れ、緑を基調としたデザインになった理由として、「IT企業のロゴを見ると青ばかりなので、変革を起こしていこうという思いで緑を採用した。この緑はバイタルグリーンというカラーで、生命力や成長、力、環境に優しいといった意味がある。ロゴのテキストで“tt”がつながっているのは、パートナーとのつながりを表している」と説明した。「3年後か5年後、(会社が)元気な顧客はHPEを採用しているという状態にしたい」(吉田氏)。
日本国内では2015年8月1日より、エンタープライズ事業の「日本ヒューレット・パッカード株式会社」と、PC・プリンティング事業の「株式会社 日本HP」で分社化が完了している。
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