お店にはない! 「LAVIE Direct HZ」のハイスペックなクラムシェルモデルを使ってみよう:超軽量で持ち運びも楽々(3/3 ページ)
「LAVIE Hybrid ZERO」のクラムシェルモデルは、とにかく軽い。でも、スペックが……という人。直販限定の「LAVIE Direct HZ」なら、ハイスペックモデルも選べます。
ベンチマークテスト
次は、ベンチマークテストで処理性能をチェックをしよう。今回利用したベンチマークテストは、「Windowsエクスペリエンスインデックス(winsat.exe)」「CINEBENCH R15」「ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「CrystalDiskMark」「BBench」である。一部のテストでは、以前本誌でレビューした際の「LaVie Hybrid ZERO HZ550/AAB」(OSはWindows 8.1)のスコアと比較している。HZ550/AABは、Direct HZのクラムシェルCore i5モデルとほぼ同等のスペックを有している。
Windowsエクスペリエンスインデックス
「Windowsエクスペリエンスインデックス」はOS標準のパフォーマンス測定ツールで、9.9点満点で各種パフォーマンスをチェックできる。結果は、以下の通りとなった。
製品名 | GN246Y/36(評価機) | HZ550/AAB |
---|---|---|
プロセッサ | 7.4 | 7.3 |
メモリ | 7.5 | 5.9 |
グラフィックス | 5.9 | 4.6 |
ゲーム用グラフィックス | 9.9 | 5 |
プライマリディスク | 8.7 | 7.9 |
総合 | 5.9 | 4.6 |
評価機はWindows 10 Pro、HZ550/AABはWindows 8.1 |
まず、メモリのテスト結果が良好なのは、メモリのアクセス速度が2倍となる「デュアルチャネル」が有効になっているからである。グラフィックスやゲーム用グラフィックスのスコア差にも、メモリのアクセススピードの差が表れているものと思われる。ただ、ゲーム用グラフィックスのテストについては、「9.9」と満点ではあるが、後述のファイナルファンタジーXIVのテスト結果からも分かるとおり、最近の3Dゲームの動作はかなり厳しい。
次に、プライマリディスクのテスト結果が良好なのは、SSDの接続インタフェースの差が大きい。これは、後述のCrystalDsikMarkでも同様の結果が出ている。
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15は、以下のような結果となった。
製品名 | GN246Y/36(評価機) | HZ550/AAB |
---|---|---|
OpenGL(フレーム/秒) | 30.32 | 21.00 |
CPU(cb) | 275 | 254 |
評価機はWindows 10 Pro、HZ550/AABはWindows 8.1 |
CINEBENCH R15は、主にCPUの処理能力を計測する、OpenGLベンチマークテストだ。評価機、HZ550/AABともにGPUは「Intel HD Graphics 5500」で、描画性能には大差はない。しかし、それなりに結果に差が出ているのは、CPUとメモリのアクセス速度の差が出ているものと思われる。
ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIVの最新拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」のベンチマークテストの動作結果は以下のようになった。なお、このテストは描画エンジンが「DirectX 9」と「DirectX 11」の両方に対応しているので、それぞれの結果を計測している。
DirectXのバージョン | DirectX 9 | DirectX 11 | |
---|---|---|---|
1280×720ピクセル | 標準品質(ノートPC) | 3661(快適) | 2517(やや快適) |
高品質(ノートPC) | 2341(普通) | 1831(設定変更推奨) | |
最高品質 | 1704(設定変更推奨) | 1311(設定変更必要) | |
1920×1080ピクセル | 標準品質(ノートPC) | 1969(設定変更推奨) | 1337(設定変更必要) |
高品質(ノートPC) | 1247(設定変更必要) | 958(動作困難) | |
最高品質 | 940(動作困難) | 681(動作困難) | |
2560×1440ピクセル | 標準品質(ノートPC) | 1236(設定変更必要) | 強制終了で測定不可 |
高品質(ノートPC) | 773(動作困難) | ||
最高品質 | 586(動作困難) |
描画解像度を低めにできる3Dゲームなら、そこそこ楽しめそうである。しかし、解像度を上げるほど、かなり厳しい結果となる。そもそも、Hybrid ZERO自体がゲーム用途を想定したものではないので、このようなものだろう。
CrystalDiskMark
「CrystalDiskMark」は、ディスクを読み書きする速度を測定するベンチマークソフトだ。結果は、以下の通りとなった。
製品名 | GN246Y/36(評価機) | HZ550/AAB |
---|---|---|
シーケンシャルリード | 1371 | 494.6 |
シーケンシャルライト | 1444 | 124.0 |
ランダム4Kリード | 42.96 | 28.45 |
ランダム4Kライト | 98.25 | 88.14 |
シーケンシャル(連続)、ランダムいずれも評価機の結果が非常に良好だった。これは評価機のSSDがPCI Express接続、HZ550/AABのSSDがシリアルATA接続であることが影響しているものと思われる。外出先で動画編集をする場合、シーケンシャルライトに強いPCI ExpressのSSDは非常に役立つだろう。
BBench
「BBench」は、海人氏が開発したバッテリーログモニターアプリだ。電源プランを「バランス」、ディスプレイの輝度を100%(完全に筆者の好み)、無線LAN接続とBluetoothは有効にした上で、60秒間隔でのWeb巡回(Internet Explorer 11を使用)と10秒間隔でのキー押し(エミュレーション)を行うように設定した。バッテリー残量が5%となり休止状態になるまで計測した結果、「3時間15分」ほど持った。公称値では、5.9時間ほど持つことになっているが、液晶の輝度を最大にして、無線をオンにしていたらこれくらいになるのもある意味当然だ。
出先回りが3時間程度で済んでしまうのなら、これで十分だ。しかし、それを超えて持ち出す場合は、ちょっと心もとないのも事実だ。外出先でなかなか充電できない、という人には、今回の評価機の兄弟モデルである「GN246W/36」をお勧めしたい。価格は1万円(税別)増しとなるが、バッテリーの容量が2倍で、“長い日”も安心だ。重量は、約850グラム(公称平均値)と増しはするものの、「軽量モバイル」であることには変わりない。
まとめ:軽くてそこそこパワフルなノートPCが欲しいならおすすめ
GN246Y/36は、「軽くてそこそこ処理能力が良く、画面解像度が高い」ということに魅力がある。
恐らく、「第6世代のCore iプロセッサー・ファミリー(Skylake)を採用する最新ノートPCと比べるとどうなの?」という質問が飛んできそう(GN246Y/36は第5世代)なので先に言っておくと、正直、GPUの性能は大きな差がある。また、H.265/HEVC形式の動画の補助機能があることも違いである。しかし、CPUそのものの性能差はあまりなく、オフィスアプリなど“普段使い”ではあまりアーキテクチャの違いを意識する場面はないだろう。
また、キーボードに関しては、先述の通りストロークが浅いことに議論の余地はあるが、キーピッチも良好で打ち込みやすい。ボディの剛性もしっかり確保できているため、キーを打ってたわむ、ということも全くない。
「LaVie Z」シリーズから培ってきた軽量モバイルノートPCは、ここに来て円熟の域に達したと言えるだろう。
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