性能と静音を究極レベルで両立! 新世代デュアル水冷モデル「G-Master Hydro Z170」徹底検証:爆速なのに! 静か!(2/3 ページ)
サイコムの「G-Master Hydro」シリーズにSkylake世代の最新モデルが登場。デュアル水冷システムにより高性能と静音性を両立した注目のモデルだ。
ウルトラハイエンドの高性能と静音性を両立できるデュアル水冷システム
本製品の大きな特徴が、CPUだけでなくGPUの放熱も水冷化したデュアル水冷システムを導入していることだ。空気の20倍以上の熱伝導率をもつ水(正確には水に凍結防止剤などを添加した液体)を使う水冷システムは、高性能と静音性の両立をきわめて高いレベルで両立できるメリットがある。
そして、ハイエンド/ウルトラハイエンドクラスのゲームマシンにおいては、CPUとともにグラフィックスカード/GPUが大きな熱源であり、GPUクーラーのファンは、CPUクーラーのファン以上に大きな騒音源となっている。
つまりゲームマシンにおいて高レベルの静音化を目指すならば、CPU/GPU両方の放熱を水冷化できるデュアル水冷システムが理想であり、それを見事に具現化している点が、このG-Master Hydroシリーズなのだ。特にGPUの水冷化はCPUに比べてハードルが高く、実現している製品が少ないだけに貴重な存在といえる。
水冷システムは、メジャーブランドに多くのOEM供給を行なっているASETEK製を採用している。CPU側に「550LC」、グラフィックスカード側に「740GN」と呼ばれる水冷ユニットをそれぞれ搭載し、前者はボディ天面部、後者は背面部に装着したラジエータで放熱する。
ラジエータの冷却ファンはいずれもENERMAX製で、CPU側が「UCTB12P」(500〜1500rpm可変対応、800rpm固定設定で利用)、グラフィックスカード側は「UCTB12」(900rpm固定)となっている。BTOではNocutua製の12cmファンを選ぶことも可能だ。
サイコム独自のこだわりをプラスした遮音性の高い高品質ケース
PCケースにはFractal Designの「Define R5」を採用する。フロントドアとサイドパネルの内側に実装された遮音シートがポンプの作動音やラジエータの冷却ファンを効果的に遮音するため、水冷システムとの相性も抜群だ。
電源は標準でCoolerMaster V750を採用する。出力750ワットで、80PLUS GOLD認証を付けた高変換効率電源だ。BTOで変更することも可能で、出力1200Wまで、20種類以上の選択肢から選べる。
Define R5は、単体のPCケースとしてDIY市場でも人気があるモデルだが、天面には市販品にはないサイコムオリジナルのメッシュカバーを装着している。天面の開口部からのホコリやゴミの侵入も防ぐ効果とともに、標準のままではやや据わりが悪い外観を引き締める効果もある。適度な強さのマグネットで着脱でき、メンテナンスも楽に行なえる。
BTOではブラックとホワイト、それぞれクリアサイドパネルの有無が選択できる。そして、クリアサイドパネルモデルを選択した場合、オプションで内部LED発光システム(LED ILLUMINACION)を追加することも可能で、多彩な光の演出が楽しめる。
これを選択すると、赤、緑、青、白と4色のLEDを搭載したリボンがボディの端に装着され、これらの組み合わせにより16色の発光色と4種類の発光パターンを楽しめる。せっかくのデュアル水冷システムという優越を感じられる構成だけにクリアサイドパネルと光の演出で「中を見せて使う」のもお勧めだ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.