iPhone 4s(2011年)
2011年の「iPhone 4s」(当初は「iPhone 4S」表記)は、前年のiPhone 4からの正当進化モデルとなった。デザイン上は大きな変化はないが、プロセッサやカメラ性能が向上し、現在はおなじみの音声アシスタント「Siri」が搭載されたのもこのモデルから。
それまでのiPhoneは国内キャリアではソフトバンクのみの独占販売体制だったが、auもここに参入し、あらためて両社間で料金プランなどが比較されるようになった。また、発表直後にスティーブ・ジョブズ氏が死去したこともあり、「“4S”とは“for Steve”を意味しているのでは?」といったうわさも流れた。
- 当時の記事(1):A5プロセッサ、8Mカメラ搭載の「iPhone 4S」発表 10月14日に発売(2011年10月5日)
- 当時の記事(2):人々の日常を変えるユーザー体験の飛躍――iPhone 4Sが見せる成熟と完成(2011年10月12日)
iPhone 5(2012年)
ナンバリングが変更され、ボディーデザインもモデルチェンジした「iPhone 5」。初代から変わることのなかった画面サイズが、従来の3.5型から4型へと大型化した。ボディーは全体に薄型・小型化し、画面にあわせて縦長デザインになった。それまでDockコネクターと呼ばれていた30ピン端子に代わって、Lightningが導入されたのも大きな変更点だ。
カラーは従来の「ブラック」「ホワイト」から、ツートンカラーの「ブラック&スレート」と「ホワイト&シルバー」となった。
- 当時の記事(1):Apple、LTE対応の「iPhone 5」を発表、9月21日発売(2012年9月13日)
- 当時の記事(2):それは刷新という名の飛躍――iPhone 5が、“iPhoneの創りだした世界”を塗り替える(2012年9月19日)
iPhone 5s/5c(2013年)
“2つのiPhone”として登場した2013年の「iPhone 5s」「iPhone 5c」。スペックを向上させたハイエンドモデルの5sと、5色のカラーバリエーションを用意した(実質)廉価版の5cの二軸展開が話題を呼んだ。
5sはホームボタンに指紋認証センサーの「Touch ID」が搭載され、カラーも「スペースグレイ」「ゴールド」「シルバー」の3色に。5cは「ブルー」「ホワイト」「レッド」「イエロー」「グリーン」の5色をポリカーボネートパネルに乗せた。販売元にNTTドコモが加わり、国内主要3キャリアでiPhoneが買えるようになった。
- 当時の記事(1):Apple、64bitプロセッサーと指紋センサー搭載の「iPhone 5s」を発表 9月20日発売(2013年9月11日)
- 当時の記事(2):アップル、価格を抑えた新デザイン「iPhone 5c」発表(2013年9月11日)
iPhone 6/6 Plus(2014年)
事前に「『通常モデル』と『画面を大型化させた新モデル』の2種類が発表される」との情報が流れていた2014年のiPhone。うわさ通り、4.7型の「iPhone 6」と5.5型の「iPhone 6 Plus」が発表された。
他社からも大画面スマホが続々と登場する中、iPhone史上最大のディスプレイを搭載した6 Plusのインパクトは大きく、また128GBモデルが9万9800円(当時)という高価格であったことも注目された。カラーは両モデルとも「スペースグレイ」「ゴールド」「シルバー」の3色展開。大画面の6 Plusが「ボディーが曲がる」といったユーザー報告があったことでも話題となった。
- 当時の記事(1):Apple、「iPhone 6」発表――4.7型液晶+「A8」チップ搭載で9月19日発売(2014年9月10日)
- 当時の記事(2):Apple、5.5型液晶の「iPhone 6 Plus」を発表――9月19日発売、SIMフリー版は7万9800円から(2014年9月10日)
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