レッツノートの「バッテリー診断・制御プログラム」更新に一部機種で不具合 適用失敗で起動不能になる恐れ:修正は7月5日予定
パナソニックが「Let's note(レッツノート)」の一部機種向けに配布している「バッテリー診断・制御プログラム」の更新ユーティリティについて、一部モデルでインストールに失敗するとPCが起動しなくなる恐れがあることが判明した。この問題の解決まで、当該機種向けの更新ユーティリティの配信は中止されている。
パナソニックは6月22日、「Let's note(レッツノート)」の一部機種向けに配布している「バッテリー診断・制御プログラム 更新ユーティリティ」の配信を一部中止した。一部モデルにおいて適用に失敗するとPCが起動しなくなる可能性があることが判明したことに伴う措置。不具合が生じた場合は修理対応となる。
不具合の概要
劣化の進んだバッテリーパックが発火する恐れがあるとして、パナソニックは3月28日付で2011年2月から2018年3月に製造したLet's noteと「TOUGHBOOK(タフブック)」の一部機種に対するリコール社告を発表した。
このリコールで同社は、バッテリー診断・制御プログラムを更新して対応する方針を示し、6月12日から更新ユーティリティの配信を開始した。
しかし、以下のモデルにおいてエラーで更新ユーティリティの適用が失敗した場合、PCが起動しなくなる(電源が入らなくなる)恐れがあることが判明した。
- CF-S10/N10シリーズ
- CF-SX1/NX1シリーズ
- CF-SX2/NX2シリーズ
エラーが発生しPCが起動しなくなった場合、問い合わせ窓口に電話した上で修理する必要がある。問い合わせ先はサポートページに記載されている。
適用に成功した場合は、引き続き問題なく利用できる。
修正したユーティリティは7月5日配信予定
不具合発生の可能性を受けて、パナソニックはリコール対象全機種に適用できる更新ユーティリティと、不具合が懸念される3シリーズの個別更新ユーティリティの配信を停止している。
問題を修正した更新ユーティリティは、7月5日から配信する予定。それまではバッテリーの充電量を制限する「エコノミー(ECO)モード」での利用を呼びかけている。
関連記事
- パナソニック、Let'snoteとタフブックでバッテリー劣化が進むと発火の可能性 対策プログラムを5月に提供予定
パナソニックは、同社製ノートPC「Let'snote」およびタフブックシリーズで劣化の進んだバッテリーパックから発火が生じる可能性があるとの告知を行った。 - 14型画面と光学ドライブ搭載で約1.25kg 「レッツノートLV7」を投入
パナソニックが第8世代Coreを搭載した14型モバイルPC「レッツノートLV7」を発表。実売価格は21万円前後から。 - レッツに新シリーズ 第8世代Coreを採用した12.1型モバイル「Let's note SV7」登場
パナソニックのレッツノートに新シリーズが登場。12.1型ボディーに高速CPUを搭載し、光学ドライブを内蔵しつつ1kgを切る重量を実現した。 - Let'snoteの「ふるさと」はどんな感じ?――パナソニック神戸工場見学記
パナソニックのノートPC「Let'snote」は、神戸市西区にあるパナソニック神戸工場で作られている。一体、どのような工場なのだろうか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.