タッチペンで3Dモデル作る「VRoid Studio」、ピクシブが無料公開
ピクシブが、3Dモデルを作成できる「VRoid Studio」を7月末に無料で公開する。3Dモデリングの知識がなくても、直感的に操作できるツールを目指した。
ピクシブは6月29日、3DCGアニメやゲーム、VR/ARプラットフォーム上で利用可能なキャラクターの3Dモデルを作成できるツール「VRoid Studio」(ブイロイド スタジオ)を7月末に無料で公開すると発表した。3Dモデリングの知識がなくても、ペンツールを使い直感的に操作できるツールを目指した。対応OSはWindows 10/8/7、MacOS 10.13 High Sierra/10.12 Sierra。
ペンツールで毛束を描き、太さや向き、毛先のカールなど各種パラメータを調整すると、キャラの髪形をモデリングできる機能を搭載する。ペンツールを動かすと、ペンのストロークに追従して毛束の3Dオブジェクトが生成される。パラメータの値は、操作画面上のスライダーを左右に動かして調整が可能だ。
テクスチャは、3Dオブジェクト上に直接絵を描くようにペイントでき、展開しているUV(座標情報)にもリアルタイムに反映される。筆圧感知にも対応し、濃淡の描き分けなどができるという。
作成した3Dモデルは、3Dアプリケーションで利用可能なファイル形式でエクスポート可能。リリース時はVRM形式でのエクスポートに対応し、今後他のファイル形式もサポートするという。
ピクシブは、バーチャルYouTuberとして活動したい人などが3Dモデルを必要としている一方で、キャラを一からモデリングできる人はごく少数に限られていると指摘。3Dモデリング特有の知識や、各ソフトの操作を覚える必要もあり、平面上でイラストを描くのが得意なクリエイターでも「思い描いた通りに立体化できず、長い制作時間をかけてしまっているのが現状」という。VRoid Studioは、こうした課題を解決するとしている。
ニュース解説番組「NEWS TV」で記事をピックアップ
ITmedia NEWS編集部がYouTubeでお届けするライブ番組「ITmedia NEWS TV」で、この記事を取り上げています。ぜひ視聴・チャンネル登録をお願いします。
関連記事
- ドワンゴ、3Dアバターの新ファイル形式「VRM」提案 プラットフォーム非依存で扱いやすく
ドワンゴが、VR向け3Dアバターの新しいファイルフォーマット「VRM」の提供を始めた。プラットフォーム非依存の形式を提案し、アバターを取り扱いやすくする。 - おっさんでも美少女に iPhone X向け配信アプリ「パペ文字」登場
iPhone Xの顔認識機能を使い、ユーザーの表情を反映したアニメキャラクターや動物で動画配信ができるアプリ「パペ文字」が登場。 - WebカメラとVRMファイルを用意して、バーチャルYouTuberに PC向け「3tene」無償公開
3Dキャラクターや2Dキャラクターを操作し、YouTubeなどに動画を配信できるツール「3tene」を、Webベンチャーのプラスプラスが無償公開した。対応OSはWindows7/8/10。 - 誰でも「美少女バーチャルYouTuber」になれるアプリ登場 そう、iPhone Xならね
iPhone Xの顔認識機能を使って、アニメキャラクターに表情を反映、動画配信できるアプリが登場する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.