GeForce RTX 2060の性能は? ベンチマークテストで徹底検証(3/3 ページ)
2018年はTuringコアがメインストリームにやってくる! 第4の「RTX」として登場したGeForce RTX 2060の性能をチェックする。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果は、再びGeForce RTX 2060とGeForce GTX 1070 Tiが拮抗する形に戻った。それでもおおむねGeForce GTX 1070 Tiを上回るスコアで推移している点は明るい話題だろう。
最後に消費電力。アイドル時に関してはどれも40W台であるのでそれほど大きく変わらないと思ってよいだろう。高負荷時に関しては、3DMark時で見るとGeForce GTX 1060はより低く、そこから比べるとGeForce RTX 2060は100W高いがGTX 1070、1070 Tiと変わらないといえる。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク時では、本来の消費電力差が現われたように見える。GeForce RTX 2060はGeForce GTX 1070 Tiよりも高かった。GeForce GTX 1070 TiのTDPが150Wなので、GeForce RTX 2060はそこから10W足した辺りでこのグラフの通りなのではないだろうか。
性能は旧ハイエンド級 キモはどこまでお得感を出せる価格になるか
ここまでのベンチマークが示す通り、GeForce RTX 2060のパフォーマンスはGeForce GTX 1070 Tiのパフォーマンス+αといったところだ。ほとんどのシーンではGeForce GTX 1070 Ti相当で、+αが加わるのはDirectX 12時やVRなどの用途といったところだろう。加えて、リアルタイムレイトレーシングやDLSSもあるので、そこそこ大きな+αといえる。
価格帯については、検証時点ではまだ349ドルという米国価格しか判明していない。この米国価格が国内販売価格の参考にならないことはご存じだろう。主戦場がグラフィックスカードメーカー各社のオリジナルクーラーモデル、オリジナル基板モデル、OCモデルとなれば、プラス100ドル以上上がるのではないだろうか。
従来、3万円台がミドルレンジ、メインストリームという印象なのだが、4万円を超えるのではないかと予想される。現時点で、GeForce GTX 1070 Tiカードは、特売を除けば5万円台で販売されているようである。それよりも低価格で登場すれば上々、同価格帯ではハイエンド価格となってしまうが、まだ+αの分お得感があるといったところだろうか。
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