LINEのスマートディスプレイ「Clova Desk」を試して分かったこと マイク感度も大きく改善:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はLINE初のスマートディスプレイ「Clova Desk」を紹介する。
一般的に、「スマートディスプレイ」と呼ばれる画面付きのスマートスピーカーは、情報を音声だけでなく画面でも表示できるのに加え、動画の再生やテレビ電話機能を備えた製品が多く、スマートスピーカーに比べて多くの用途に使えるのが特徴だ。
日本国内ではGoogleの「Google Home Hub」が発売されていないこともあり、以前本連載で紹介した「Lenovo Smart Tab P10 with Amazon Alexa」や、「Amazon Fire HD 10のShowモード」などを除けば、実質的にAmazonの「Echo Show」以外に選択肢がない状況だが、そこに殴り込みをかけたのが、7型ディスプレイを備えたLINEの「Clova Desk」だ。
果たしてこの製品、先行する「Echo Show」と比べてどのような特徴があり、どんな用途に向くのか、機材を借用できたので早速チェックした。
Echo Showよりもコンパクトながら高さはほぼ同じ
まずは外観から見ていこう。本体の形状はEcho Showと同じく、フォトスタンドに似た据え置き型のデザインだ。画面がわずかに上を向いているなど、見た目もEcho Showとよく似ている。価格は税込み2万7540円と、Echo Showの同2万7980円より若干安価だ。
ディスプレイサイズは7型で、10.1型のEcho Showに比べてかなりコンパクト。ただし本製品はディスプレイの下にスピーカーが配置されているため、高さはEcho Showと同等だ。スピーカーがディスプレイ下ではなく左右に配置されていればまた違ったのだろうが、フットプリントを小さくすることを優先したのだろう。
解像度は1024×600ピクセルと、同じサイズのタブレットと比べると控えめだが、本製品の使い方であれば特に支障はなく、また実際に解像度の不足を感じることはない。むしろ現物を見た後にこのスペックを確認して、予想外に低い値だったので驚いたほどだ。
面白いのは、3000mAhのバッテリーを内蔵しており、短時間であればACアダプターを取り外して本体だけを持ち歩いて使えることだ。これは従来のClovaシリーズにもみられる機能で、普段はリビングで使い、就寝時のみベッドルームに移動させるといった使い方が可能になる。人によっては重宝するだろう。
Clova Deskのセットアップは、スマートフォンアプリから行う。アプリを起動するとネットワーク上の本製品を自動検出するので、後は画面の表示に従うだけだ。ネットワークの接続を行ったあと、位置情報の取得確認、利用するLINEアカウントの設定など、細かい項目の設定をいくつか行えば完了だ。
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