スリムかつ狭額縁デザインで写真や動画編集がはかどる「DAIV-NG5510」を試す:持ち運べるクリエイティブノートPC(2/4 ページ)
プロ写真家や映像クリエイターに高い評価を受けているマウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」シリーズ。その中で、狭額縁デザインを取り入れたスリムモデル「DAIV-NG5510」を徹底チェックした。
6コア12スレッドのパワフルなCPUにGeForce GTX 1050を採用
CPUはCore i7-8750Hを搭載する。高性能ノートPC向けの第8世代Coreプロセッサ(開発コード名:Coffee Lake-H)の代表的モデルで、クリエイティブノートPCやゲーミングノートPCでは定番となっているCPUだ。
この世代からCPUのコアが増えて6コア12スレッドになっており、前世代の定番(Core i7-7700HQ、4コア8スレッド)に比べ、パフォーマンスが大幅に向上している。クリエイティブツールは特にマルチスレッドに最適化されたアプリが多いため、コアおよびスレッドの増加は作業の快適さに直結する。
外部GPUとして、NVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)を搭載。クリエイティブツールはNVIDIA CUDAやOpen CLに対応したGPUアクセラレーションに対応しているアプリが多く、これによりプレビュー表示やフィルタ処理などを高速に利用できる。
制作に集中できる基本スペック
ストレスなく写真編集や動画編集を行うには、大容量のメモリは必須だ。最低でも16GB、できれば32GB以上がほしいところだが、本製品は標準でPC4-19200 SO-DIMM(DDR4-2400)を32GB搭載する。
BTOではより高速なPC4-21300 SO-DIMM(DDR4-2666)も選べる。この程度のメモリの速度差が影響する場面はごく限定的なので、標準のままでも問題ないだろう。
ストレージは、OSドライブにPCI Express(NVMe)接続の高速な512GB SSD、データドライブに1TBの2.5インチHDDというデュアルドライブ構成を採用する。BTOではより高速なSamsung PM981を指定できたり、2.5インチHDDの代わりに2.5インチのSSDを搭載したりと柔軟な構成が可能だ。
NTSC比72%(sRGB比102%相当)の液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイのサイズは15.6型、表示解像度は1920×1080ドットに対応する。視野角は上下、左右とも160度で、色域はNTSC比72%という仕様だ。表面はノングレア仕上げのため、照明や外光などが映り込みにくく、視認性も良好だ。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて計測を行ったところ、輝度は344ニット、コントラスト比1251:1、色温度7847Kだった。
実測した色域もsRGB面積比で103%(カバー率92.5%)。クリエイティブ向けとしては特に広色域とはいえないが、及第点ではあるだろう。
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