10連休中にRyzen躍進! ショップによってはシェアがIntelを超える:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)
PCパーツの一式買いが多かった連休中、全体的に品薄なCore iシリーズを尻目に各ショップでRyzenの売れ行きが目立っていたという。中にはシェアが逆転したという声も。
AMDって何? という声はもう聞かないですね――CPUのシェア状況
先週、ASUSTeKからRyzen向けの高耐久マザーボード「TUF B450-PRO GAMING」が登場した。価格は1万3000円前後〜1万5000円前後(税込み、以下同)だ。PCIe x16とM.2スロットをそれぞれ2基備えるATX仕様のモデルで、チョークやコンデンサーにミリタリークラスの高耐久品を採用している。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「ASRockのSteel Legendシリーズも好調ですし、TUFの需要も大きいんじゃないかと思います。最近はRyzenマザーの選択肢がCore iシリーズと遜色なくなってきていますし、Ryzenがますます選びやすくなっていると感じますね」と話していた。
Ryzenは2017年3月に第1世代が登場して以来、「10年に一度の逸材」という当初の評価通り前世代のAMD製CPUやAPUとは一線を画す勢いで売れ続けており、PCパーツショップ内でのCPU売り上げ比率もじわじわと高まっている。その流れが10連休に加速したというのは、複数のショップから聞かれる話だ。
TSUKUMO eX.は「今回の10連休は、例年以上にPC一式買いのお客さんが多かったように思います。当然CPUも新規で必要になりますが、Core iシリーズが相変わらず品薄なので、『じゃあRyzen』となる流れが多かったです。Ryzen以前のAMD製のシェアは1割未満ということもありましたが、直近だとIntelとかなり拮抗(きっこう)しているように思います。5割に近い4割」という。
Intel製CPUの代替として、AMDを選ぶという流れがごく当たり前になったのはここ最近の動きといえる。パソコンSHOPアークは「少し前までは『AMDはちょっと……』ではなく、『AMDって何ですか?』でしたからね。RyzenというCPUもあって、十分使えて、在庫もたくさんあるということが浸透しているように思います」と語る。
連休以後のIntel対AMD比率は6:4前後と答えるショップが多く、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のように「直近では逆転してRyzenのほうが多いです」という声もあった。「Core i9-9900K vs Ryzenという感じ。Core i7-9700Kも人気ですし、Core i5やi3を欲しがる人は多いですけど、モノがありませんから」
一社独占よりも、複数社の製品が対抗している方が売りやすいというのは各ショップで共通の見解。Core iシリーズの在庫にやきもきしつつ、Ryzenの躍進にうれしくなる、というのが最近の感触のようだ。
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