「PCMark 10」が「Microsoft Office」を使ったベンチマークに対応 バッテリー駆動時のテストも:Professional版限定
PCのベンチマークソフトの定番「PCMark」。その最新版である「PCMark 10」にMicrosoft Officeを使ったベンチマークテストとバッテリーに関するベンチマークプロファイルが追加された。いずれも、利用するにはProfessionalライセンスが必要となる。
ULは5月27日(東ヨーロッパ夏時間)、PC向けベンチマークソフトウェア「PCMark 10」をアップデート。新たなベンチマークテスト「Applications(アプリケーションズ)」と、新たなベンチマークプロファイル「Battery Life」を追加した。いずれもProfessionalライセンス(年間1495ドル:約16万円)限定の新要素となる。
Applications:Microsoftアプリのパフォーマンスを計測
Applicationsテストは、「Microsoft Office」(Word、Excel、PowerPoint)と「Microsoft Edge」を使った際のパフォーマンスを実測できる。ある意味で、一般的なユーザーの環境により近づけてテストを行える。
性質上、このテストの実行にはMicrosoft Officeのテスト対象を別途インストールする必要がある。対応バージョンは以下の通りで、買い切り版でも「Office 365(サブスクリプション版)」でも稼働する。
- Office 2013
- Office 2016
- Office 2019
その他のテストでは、従来通りPCMark 10に内包されたアプリを利用してテストを実施する。
Battery Life:バッテリー駆動時の性能をチェック
Battery Lifeプロファイルは、モバイルPC(ノートPCやタブレットPC)のバッテリー駆動時のパフォーマンスと、駆動時間をチェックする。テスト内容は以下の5つ。
- Modern Office:仕事での利用を想定したテスト
- Applications:先述のApplicationsテストと同内容(Microsoft Officeが必要)
- Video:ビデオを連続再生するテスト
- Gaming:ゲーミング性能のテスト
- Idle:画面がオンの状態で放置するテスト
内容的には従来のテスト(新バージョンにおける「Performance」プロファイルのテスト)と同じように見えるが、モバイルPC向けということで以下の点が異なる。
- バッテリー残量が80%以上でないとベンチマークを開始できない
- 強制的に休止状態になるかシャットダウンされるまでテストを際限なく繰り返す
- 電源コードを外さないとベンチマークが始まらない
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