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ボディー全体がほぼアルミ製 写真で解説する「ThinkPad X1 Yoga(第4世代)」(2/2 ページ)

2in1タイプのThinkPadのフラグシップがモデルチェンジ。目玉は、ラップトップ形態のThinkPadとして初となるアルミボディーだ。そこに凝らされた工夫を写真とともに紹介する。

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ダイエットとスリム化にも取り組む

高橋氏
システムデザインを担当した大和研究所の高橋睦良氏

 第4世代では、第3世代比で小型・軽量化も施されている。

 小型化の部分では、画面回りの狭額縁化が寄与している。ただ、やみくもに狭額縁化をするとWebカメラやヒンジ、各種アンテナに設計上の「しわ寄せ」が行ってしまう。

 そこで、狭額縁化に合わせて「Yogaヒンジ」とカメラシャッターを小型化。アンテナは電波強度に影響が出ないようにWi-Fi(無線LAN)のものはヒンジ内に、モバイル通信(LTE/W-CDMA)のものはキーボードベゼルの手前側に移設した。

 第4世代のX1 Yogaはキーボードベゼルもアルミニウム製。そうするとモバイル通信の電波強度に不安を覚えるが、アルミニウムと樹脂を三次元接合し、電波の通る部分はしっかりと確保している。デザイン上のノイズにならないように、接合部には塗装が施されている。

 軽量化の部分ではタッチガラスを薄型化。破損リスクを軽減するためにフレーム構造も採用した。

アンテナ移動
狭額縁化のために、第4世代X1 Yogaではアンテナをヒンジの内側やパームレストの手前側に移動している
モバイル通信アンテナ
モバイル通信用のアンテナ付近は樹脂素材と接合されている。この点はキーボードベゼルがマグネシウム合金製の第7世代X1 Carbonも同様だが、接合方法をアルミニウムの特性に最適化したものに変えている
Wi-Fiアンテナ
ヒンジに通されたWi-Fiアンテナ
モバイル通信アンテナ
モバイル通信用のアンテナはキーボードベゼル(パームレスト)の手前側にある。この付近はアルミニウムと樹脂の接合で作られているが、それと分からないようにしっかりと塗装されている
まとめ
設計面での工夫のサマリー

 「初めてのアルミボディー」に妥協せず、ThinkPadとして守るべきクオリティーを保つための工夫が随所に見られる第4世代のThinkPad X1 Yoga。冒頭でも述べた通り、6月28日からはWeb直販でのカスタマイズモデルの受注が始まる。

 発売当初はThinkPad Privacy Guard(電子プライバシーフィルター)付きのフルHD液晶は選択できないが、担当者によると「夏のうちには選べるようになる」とのこと。過去の事例も踏まえると、その他のカスタマイズオプションについても当初は選べなかったり選べても納期が延びたりする可能性も十分にある。

 ともあれ、カスタマイズモデルの最新状況は同社の直販Webサイトから確認できる。第4世代X1 Yogaが気になる人は、随時サイトをチェックするようにしたい。

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