6コア12スレッドCPU搭載! 4K液晶やUHD BDドライブ内蔵にフルモデルチェンジした「VAIO S15」を試す(4/4 ページ)
VAIOの15.6型オールインワンノートPC「VAIO S15」が、待望のフルモデルチェンジを果たした。4K液晶やUHD BDドライブを内蔵した最上位モデルをチェックし、大幅に変更された内容を見ていこう。
放熱優先の仕様でカスタマイズも可能
バッテリー駆動時間は、公称値で約4.5〜8.0時間だ。幅があるのは、液晶ディスプレイが選択できるためで、4K液晶ディスプレイ搭載時はやはり短くなる。
バッテリーレポートコマンドで見たバッテリーの容量は、設計容量で41.2Wh、実際の満充電容量が35.3Whだった。これは評価に使った試作機ゆえの数値だろう。
液晶ディスプレイを最大輝度にしてHuluで海外ドラマを連続視聴したところ、約3時間で残り5%となった。試作機であることを差し引いてもシビアな条件なので、液晶ディスプレイの輝度を落とすなどすれば公称駆動時間くらいは十分に使えるだろう。
高負荷時の動作音はやや大きめだ。室温23度、暗騒音32dBの室内において、ボディー手前5cmからの計測で、アイドル時は約34dBと意識しないと分からないレベルだが、高負荷時(Premiere Pro CCエンコード時)は48dBになった。VAIOの設定で「静かさ優先」にすると約41dBとかなり静音になるが、CINEBENCH R15のスコアは2割近く下がった。
ボディーの左側面に排気口があるため、発熱はボディー左側中心に広がっている。それでも手がよく触れるホームポジションのキートップやパームレストの発熱は比較的抑えられており、一番高い左パームレスト部分でも40度には達していない。
完成度の高い高性能大画面ノート
ソニーストアでの販売価格は、税別(以下同)で11万9800円〜だが、これはメモリ4GB、500GB HAD、HD液晶など最低限の仕様だ。
4K液晶液晶ディスプレイ選択時はCore i7-8750Hの搭載が必須で最低価格は18万1800円〜だ。ここからメモリを32GBに、ストレージを256GBのPCI Express SSD+1TB HDDに変更した評価機と同等の構成で見積もると26万9800円となる。7月9日13時までは「VAIO S15 プロセッサー&メモリーキャンペーン」を実施しているが、それでもリーズナブルとは言い難いというのが正直なところだ。
ただ、CPUをCore i5-8300Hに、液晶ディスプレイをフルHDに、メモリ16GB、ストレージをSATA SSD 256GBのみにすると16万6800円(キャンペーン価格)と、割高感はだいぶ緩和される。
大画面に打ちやすいキーボードを備え、Thunderbolt 3を始めとする豊富なインタフェースも備えており、高性能かつ使い勝手に優れている。これに加えて、VAIOならではのスマートなデザインや堅牢(けんろう)性も訴求ポイントだ。このあたりに魅力を感じられるのであれば、検討に値するモデルといえるだろう。
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