900g切りのボディーに12.5型ディスプレイとフルサイズキーボード――VAIO SX12「勝色特別仕様」をじっくり試す(3/5 ページ)
VAIOが新たに投入する12.5型モバイルノートPC「VAIO SX12」には、同社の創立5周年を記念する「勝色特別仕様」が用意されている。今回は、この特別仕様の試作機を用いて、VAIO SX12のポテンシャルをチェックしていく。
「Whiskey Lake-U」こと新型第8世代Coreを採用
VAIO SX12シリーズのCPUは、開発コードネーム「Whiskey Lake-U」の新型第8世代Coreを採用している。同じ第8世代Coreでも、旧型の「Kaby Lake-R」よりも最大動作周波数が工場し、Wi-FiコントローラとオーディオDSPを内蔵し、音声入力の処理の性能も向上。システム全体の省電力性も改善している。
勝色特別仕様モデルについては、Whiskey Lake-Uの中でも上位の性能をもつ「Core i7-8565U」(1.8〜4.6GHz、4コア8スレッド)を採用。メインメモリはLPDDR3を採用しており、カスタマイズで8GBまたは16GBが選択可能。データストレージは標準でPCI Express(NVMe)対応のSSD(第3世代ハイスピードSSD)を採用しており、容量は256GB、512GB、1TBの3種類が選べる。
VAIO SX12勝色特別仕様モデルはPCI Express対応の第3世代ハイスピードSSDを採用。評価機はSamsung Electronics製の「PM981(MZVLB256HAHQ-00000)」を搭載していた
CPUの性能をさらに引き出す「VAIO TruePerformance」にも対応
VAIO SX12では、VAIO独自のチューニングテクノロジー「VAIO TruePerformance(VTP)」も引き続き採用されている。
IntelのCPUには、電力、電流、温度などのステータスを監視し、あらかじめ設定したリミッターの範囲内で周波数を引き上げる「Turbo Boost Technology 2.0」が導入されている。VTPは、強力な放熱機構を実装しつつ、Turbo Boostの電力リミッター値を高く設定することで持続的なパフォーマンスを向上させる技術となる。
電力リミッターを高く設定すると、放熱が安全に行われている限りは高い周波数で動作できるため、結果的にパフォーマンスが向上する。
なお、VAIOのテストによれば、Core i7-8565U搭載のVAIO SX12では、VAIO TruePerformance有効時は、無効時(一般的な同CPU搭載機の標準状態)に比べて約25%の性能向上を確認したとのことだ。
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