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PCの新たな可能性を切り開く「Optane Persistent Memory」――「Intel Memory & Storage Day」レポート その2(5/5 ページ)

Intelが、SSDを含むストレージ関連の半導体技術を一挙に紹介する「Intel Memory & Storage Day」を韓国で開催した。この記事では、同社のメモリ事業の命運を握る「Optane Persistent Memory」に関する動向を紹介する。

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4層技術で記録密度が2倍に、ニューメキシコに新製造拠点も

 Memory & Storage Dayでは、Optane Persistent Memory以外にも、Optane Technologyに関するトピックが幾つかあった。

 Optane Technologyのベース技術である「3D XPoint」のメモリセルアレイは、交差するビットライン(Bit line)とワードライン(Word line)の間にメモリセル/セレクタを実装する構造をとる。現行のビットラインの上と下にメモリセルがある2層構造を2つ重ねた4層構造とすることで、記録密度を2倍にできる次世代技術の開発を進めているという。

 データセンター向け製品では、開発コードネーム「Alderstream」として次世代のOptane SSDが開発中であることもアナウンスされた。公開された情報によると、これまで以上に大きなパフォーマンスアップをしており、同じ世代のクライアント向けモデルにも期待が高まる。

 さらに、米国ニューメキシコ州リオランチョの施設での新しいOptaneの技術開発ラインの稼働計画を公表し、今後もOptane Technologyの開発を継続していく姿勢を示した。

3D XPoint
Optane Mediaは、NANDフラッシュメモリとは全く異なる新しいアーキテクチャ(3D XPoint)の不揮発性メモリだ
構造
3D XPoint/Optane Mediaの半導体構造。2層構造のメモリセルアレイを挟み5層のメタルレイヤーが積層されている
次世代技術の進捗(しんちょく)
現行2層構造のメモリセルアレイを4層とすることで、記録密度を2倍にする次世代技術の開発も進めている
データセンター向け製品でOptane SSDのパフォーマンス比較
Optane SSDは、NAND SSDに対して大きなアドバンテージがある。これは現行のデータセンター向け製品での比較。ランダムアクセス性能はQD1で6.5倍、QD16でも5.5倍にもなる
次世代Optane SSD
開発コードネーム「Alderstream」として開発中のデータセンター向け次世代Optane SSDは、さらに性能がジャンプアップしているという
Alderstream
次世代データセンター向けOptane SSD「Alderstream」は、特にマルチスレッドでの性能に優れるという
新工場建設
ニューメキシコの工場でのOptane Media製造計画をアナウンス。将来的にもOptane Mediaへの投資を継続していく姿勢を示した
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