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Amazonタブレット「Fire HD 8」を画面付きスマートスピーカーとして使って分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、Amazonのタブレット「Fire HD 8」が新たに対応したAlexaのShowモードを試してみた。

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機能面で「Fire HD 10」と大きな相違はなし

 Showモードは、画面付きスマートスピーカー「Echo Show」や「Echo Show 5」のように、ホーム画面に話題や予定をローテーション表示するモードだ。このモードが有効になっている間は、タブレットとしての外観ではなく、画面付きスマートスピーカーとしてふるまうことになる。外部のスマートリモコンと連携しての家電製品の操作も可能だ。

 ざっと試してみた限りでは、Fire HD 8とFire HD 10とで、Showモードでの挙動に大きな違いはないようだ。画面左上には時刻と天気、中央には話題などのトピック、下段には操作のヒント、右下には充電のステータスが表示されるという、ホーム画面のレイアウトも同様だ。

 設定画面の項目も、相違点はほとんどない。例えば「バックグラウンド」という項目名が「背景」と言い換えられているなどの違いはあるが、機能は同じだ。これは、おそらくソフトウェアのバージョンがそろっていないためで、いずれ統一されるだろう。

 この他、電源ケーブルを接続したままであれば画面が消灯状態にならず、電源ケーブルを抜くと一定時間後に画面が消灯するといった挙動も同じだ。また前述のように、外観はタブレットのままAlexaだけを利用可能にするAlexaハンズフリーモードも使える。

Fire HD 8
「アレクサ」と呼びかけると、画面下部に青色の帯が表示される。Alexaおなじみのエフェクトだ
Fire HD 8
Fire HD 8に天気を尋ねた様子。タブレットモードで表示するのに比べて、離れた位置からも見やすいように、フォントサイズなどが配慮されている
Fire HD 8
音楽再生中の画面。Echo Showと同じく歌詞表示にも対応する
Fire HD 8
設定画面。項目はFire HD 10のそれとほぼ同一だ
Fire HD 8
ホーム画面にどのようなコンテンツを表示するかを自由に選べる。ただし従来と同じく、画面下の操作のヒントはオフにできない
Fire HD 8
ナイトモードがオンの状態では画面の照度も下がり、内容も時計だけの表示になる
Fire HD 8
Showモードの他、Alexaハンズフリーモードも利用可能だ。こちらは通常のFireのホーム画面からAlexaを呼び出せる

ハードウェアの違いに起因する挙動の相違もちらほら

 というわけで、Fire HD 10のShowモードとの違いは実質ほとんどなく、相違点があるとすれば画面サイズだけ、というのが大雑把な結論なのだが、実際にしばらく使い比べてみると、異なるハードウェアに起因すると思われる違いがいくつかある。

 まず1つは、ホームコンテンツの「話題」を表示した際、Fire HD 10では見出しの全文が収まっているにもかかわらず、本製品では見出しの末尾数文字が欠ける場合があることだ。これはFire HD 10よりも画面が二回り小さいにもかかわらず、同じ見出しを同じフォントサイズで表示しているためだ。

 元々Showモードは、離れた位置からでも見やすく表示するためのモードで、画面が小さいからといって、フォントサイズ自体を小さくしては意味がない。それゆえ、10型のFire HD 10では収まる文字数であっても、8型の本製品で表示すると、文字数が収まりきらず末尾がはみ出してしまうというわけだ。

 同じEchoファミリーのEcho Show 5は本製品よりも画面サイズは小さいが、こちらはデスクサイドやベッドサイドで使うというコンセプトのせいか、フォントサイズは小さく表示され、結果として見出しの末尾が途切れることもない。この辺り、コンセプトの違いが見え隠れしていて興味深い。

Fire HD 8
左がFire HD 10、右が本製品で、それぞれShowモードをオンにした状態。画面サイズ以外はそっくりだ
Fire HD 8
本製品は画面サイズが一回り小さいにもかからわず、フォントサイズはFire HD 10と変わらない(むしろ一回り大きい)ため、このように見出しの末尾が途切れてしまう場合がある
Fire HD 8
Echo Show 5(左)は、デスクサイドやベッドサイドなど、近距離から読めれば問題ないせいか、フォントサイズは心持ち小さい。そのため、本製品のように見出しの末尾が途切れることもない

 もう1つ、気になる違いがあった。

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