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生まれ変わった「Surface Pro 7」、テキスト入力ツールとしての実力は?新型2in1モデルをチェック(4/4 ページ)

2in1 PCの顔となる新型の「Surface Pro 7」が発売された。生まれ変わった新モデルの使い勝手を確かめてみた。

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性能は文句なしだが設置性の改善も望みたい

 以上のように性能面は文句のつけようがなく、Windowsで慣れたエディタがそのまま使えることもあり、テキスト入力ツールとしては(特にWindowsユーザーには)極めて優秀な本製品だが、実際に使っていて、うーむちょっとこれは、という問題が1つある。それは設置時の安定感にまつわる問題だ。

 本製品は、デスク上に置いた際、タイプカバーの先端および付け根、さらにキックスタンドの3カ所が接地する。前者2つは、タイプカバーの素材がデスクに触れるわけだが、いずれも滑り止め加工は施されていない。またキックスタンドも、硬質な素材そのままで、ゴム足などはない。

 平らなデスク上で使っている場合は、一定の重量があるせいで、このままでも特に問題はないのだが、最近たまに見かける、膝の上でノートPCを使うための裏面クッション付きテーブルの上に置くと、傾斜があるせいで滑ってしまい、落ち着いてキーを入力できない状態に陥る。

 また、膝の上に直接置いた場合、姿勢を変えた拍子に本体がスタンドごと後ろに傾き、つられてキーボードが引っ張られてパタンと倒れることがある。底面で支えるノートPCや、iPadのSmart Keyboardだと、傾いても画面の角度が保持されるので、こういった問題は起こらない。

Surface Pro 7
本体を裏返し、下方向から見た状態。タイプカバーの先端(写真左)、付け根(写真中央)、キックスタンド(写真右端)の3カ所がデスクに接地するが、いずれも滑り止め加工はない
Surface Pro 7
本製品のタイプカバー(左)と、11型iPad Pro用のSmart Keyboard(右)。本体サイズに差がある分は差し引くとして、本製品はタッチパッドを備える関係で奥行きがあることが分かる

 本製品はキーボード手前にタッチパッドを備えるため奥行きを取る他、背面もキックスタンド分のスペースが必要になる関係で、フットプリントはかなり大きい。具体的には、最低でも25cm、できれば30cmほどの奥行きが必要になる。

 そこに上記のような滑りやすさや倒れやすさの問題が加わるので、実際にはかなり置き場所を選ぶ。テキスト入力ツールとしての使い勝手だけで言えば、iPad+Smart Keyboardに圧勝していておかしくないのが、この件がネックになっている印象は少なからずある。

 キックスタンドやタイプカバーは本製品を象徴する特徴でもあり、これ自体をなくすようなことは考えにくいだろうが、USB Type-Cの搭載、Wi-Fi 6対応など本体側が一定の進化を見た今、さらに設置性を向上させた、キックスタンドやタイプカバーの進化形も次期モデルでは見てみたいものだ。

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