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2in1 PCの最前線「Surface Pro 6」を試して分かった驚き2in1 PCの原点に返ってみる(1/2 ページ)

日本マイクロソフトが手がける2in1 PCの「Surface」シリーズ。その豊富なラインアップの中から、人気モデルの「Surface Pro 6」をチェックした。

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 前回の記事では、Surfaceシリーズの中で異色のクラムシェル型モバイルPC「Surface Laptop 2」を取り上げた。逆に、「みんなが知っているSurface」というと、「背面にキックスタンドを設けたタブレットとカバー兼用キーボードの組み合わせ」になる。

 その伝統的なSurfaceスタイルを備えた現在のラインアップが「Surface Pro」と「Surface Go」だ。Surface Proは処理能力を重視したCoreプロセッサと“通常”のWindows 10との組み合わせで、Surface Goは省電力を重視したPentiumプロセッサと“軽量級”Windows(工場出荷状態でSモード)の組み合わせ。この2系列構成はSurface登場から継続している。

Surface Pro
2in1 PCから周辺機器まで広がったSurfaceファミリー

王道のSurfaceとなる2in1の「Surface Pro 6」

 その「処理能力も高うおまっせ」というSurface Proに「いやこれタブレットとしてはデカいし重いし、カバー兼用キーボードなんて、きっとこれまでの同類と同じようにペナペナできっと使い物にならないはず」と“使いもせず”に冷淡な態度を取っていたけれど、あれよあれよと、ビジネスユーザーや学生ユーザーが増えていき、それまでなかなか主流になれなかった「2in1 PC」のカテゴリーを確立して、その筆頭モデルとなったのは、前回の記事で紹介した通りだ。

 で、今回初めて最新世代のSurface Pro 6を使ってみると(今まで使ったことなかったんかーい)、一番の懸案だったタイプカバー(ディスプレイカバー兼用キーボード)の使い勝手が“意外”とよろしいことにまず驚いた。カバー兼用ということでどうしてもキーボードユニットを薄くせざるを得ず、それ故に、タブレット用として販売している多くの同種製品はタイプするとヘナヘナとたわんで安心して使えない、と当初は思っていた。

Surface Pro
2in1 PCの代名詞となった「Surface Pro 6」

 しかし、Surface用のタイプカバーは内部に強度を持ったパネルを仕込んであるため、タイプしてもほとんどたわむことなく、押し込んだ力もしっかりと受け止めてくれる。これだけでも快適に使えるのに、低価格の軽量小型キーボードにありがちなキートップのぐらつきもなく、キーを押し込むと静かに「スッ」と下がっていく。

 この感触は、クラムシェル型の薄型軽量モバイルノートPCを含めた競合他社製品群と比較しても優れている、と主張したい。ついでながら、キーピッチを確保してキータイプを重視しましたと訴求するケースが少なからずあるが、キーボードの使いやすさはキーピッチだけで決まるものではない。

Surface Pro
取り外しできるタイプカバーは、アルカンターラ素材を採用したSignatureとノーマルタイプから選べる。前者は写真のコバルトブルーの他、プラチナとバーガンディが用意され、後者はブラックのみだ。価格はそれぞれ税込2万952円、1万7712円となっている
Surface Pro
タイプカバーは、指紋認証センサーを備えたモデルも用意されている(写真=右)
Surface Pro
タイプカバーの背面。少々ほこりが付きやすいが、高級感はある。重量は約310gだ
Surface Pro
前面には電源ボタンと音量調節ボタンが並ぶ。Surface本体の厚さは約8.5mmとスリムだ
Surface Pro
背面はタイプカバーの接続端子(Surfaceタイプカバーポート)があるのみだ
Surface Pro
左側面には3.5mmのヘッドフォン端子がある
Surface Pro
右側面に電源端子(Surface Connectポート)、USB 3.0、Mini DisplayPort、microSDXCカードスロットが用意されている
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