2in1 PCの最前線「Surface Pro 6」を試して分かった驚き:2in1 PCの原点に返ってみる(2/2 ページ)
日本マイクロソフトが手がける2in1 PCの「Surface」シリーズ。その豊富なラインアップの中から、人気モデルの「Surface Pro 6」をチェックした。
ベンチマークテストの結果は良好
Surface Proの2018年登場モデルということもあって、CPUは第8世代のCoreプロセッサシリーズを採用する。上位構成では4コア8スレッドのCore i7-8650U(1.9GHz〜4.2GHz)を搭載し、システムメモリも上位構成では16GB、下位構成でも8GBを用意している。今回評価した機材はCPUがCore i7-8650U、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDという税込24万2784円の構成だったこともあって処理能力に不足はなく、Adobe Illustratorも動作速度としては不満を感じない程だった。
参考までに、ベンチマークテストで測定したスコアは下記の通りで、前回評価したCore i5-8250U(4コア8スレッド、1.6GHz〜3.4GHz)搭載のSurface Laptop 2を超える値をたたき出していたりする。
Surface Laptop 2を超える好結果を記録したが、ほぼキーボードと一緒に持ち歩くので、重量は本体の約792gとタイプカバーの約310gの合計で約1.1kgとなる。約1.2kg台のSurface Laptop 2に近く、これはもうクラムシェルでもいいんじゃないのと思ってしまうが、やはりタブレットとしてもクラムシェルとしても使える柔軟性を重視したいということなのだろう(とはいえ、さすがに800g近い本体を片手で持ち、タブレットのように使い続けるのは難しいと思うぞ)。
なお、ディスプレイサイズが12.3型(2736×1824ピクセル)で本体サイズも292(幅)×201(奥行き)mmとSurface Laptop 2より一回りコンパクトになるので、例えば街中のカフェにある小さな丸テーブルなどでカップとSurface Pro 6は十分共存できる。
ならば新幹線のテーブルでも大丈夫じゃない、っと思ったところ、「シートに座ったユーザーが自然な姿勢でディスプレイを見ることができる」ように背面のキックスタンドを開くとテーブルからはみ出してしまうので注意が必要だ。
また、「キーボードに折り目をつけたことで膝の上でもSurface Proは安定して使えるようになった」とMicrosoftはアピールしていて、レビュー記事でも実際に使った上での報告が上がっているが、私が数度となく膝の上で使ってみた限りでは「タイプできなくはないが、その使い勝手は著しく悪い」という評価にならざるを得なかった。
やはり、このあたりはSurface Laptop 2などのクラムシェル型PCのような使い勝手を求めるのは酷なようだ。今回はSurface Pro 6のベーシックな部分を見てきたが、次回は液晶回りを含め、もう少し踏み込んだ部分を見ていく。
関連記事
- Surface Pro 6で暗い影を落とした夫婦関係を修復する方法
日本マイクロソフトの2in1 PCで人気の高い「Surface Pro 6」。実際にSurface Proを使っているユーザーにリサーチして、その悩みと解決方法を考えてみた。 - 「Surface Laptop 2」にもっと光を! プレミアムなモバイルPCを使って実感したこと
日本マイクロソフトが手がける2in1 PCが「Surface」シリーズだ。登場から7年近くがたち、ラインアップも豊富になったSurface各モデルの魅力に改めて迫る。まずは「Surface Laptop 2」からだ。 - MicrosoftはどこまでSurfaceに本気なのか 2019年のハードウェア製品を予測する
2018年もさまざまなモデルが登場したMicrosoftの「Surface」シリーズだが、2019年以降はどのような展開となるのだろうか。さまざまな情報から同社のハードウェア製品を読み解いていこう。 - 大学生にノートPCはいらない? 「Surface Pro 6」が2万9400円引きになるキャンペーン
日本マイクロソフトが新大学生向けプロモーション「大学生にパソコンはいらない?Surface が贈るリアルなキャンパスライフ」を開始。最大4万円がキャッシュバックされる学生優待プログラムも。 - 「Surface Studio 2」の国内販売は1月29日 税込約48万円〜で予約販売を開始
日本マイクロソフトが、同社の直販サイトで液晶一体型デスクトップPC「Surface Studio 2」の予約注文を始めた。直販価格は一般向けモデルで税込48万384円〜となっている。 - Surface Go LTEの一般向けモデル発売 Office付きで税別9万800円
日本マイクロソフトが一般消費者向けの「Surface Go LTE Advanced対応SIMフリーモデル」を発売。Office Home&Business 2019を付属する。 - 「Surface Go」日本版は本当に高いのか Office付属は妥当なのか
ウワサの低価格Surfaceこと、「Surface Go」がついに登場した。しかし、日本モデルは米国モデルと一部仕様が異なり、それもあって最小構成価格が高めなことで、批判の声も少なくないようだ。今回はSurface Go日本モデルのこうした点について考察する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.