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「モダンPC」って何? どこがすごい? マイクロソフトやPCメーカーが語る(1/3 ページ)

最近「モダンPC」という言葉をよく耳にする。しかし、それが何なのか分からない人も多いと思う。それを踏まえてか、日本マイクロソフトが報道関係者向けにモダンPCの説明会を開催した。

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 日本マイクロソフトは11月27日、都内で「モダンPC」に関する説明会を開催。同社と主要なPCメーカーの担当者が登壇し、報道関係者にモダンPCの魅力をアピールした。

 ……と、最近「モダンPC」という言葉はよく聞くが、その定義はハッキリとしていない。その正体は何なのか。そして、私たちにどのようなメリットをもたらしてくれるのだろうか。

モダンPCたち
説明会場で一堂に会したモダンPCたち
マイクロソフトとメーカー担当者
日本マイクロソフトや主要なPCメーカーの担当者

そもそも「モダンPC」って?

桧山太郎氏
日本マイクロソフトの桧山太郎常務(コンシューマー&デバイス事業本部長)

 先述の通り、日本マイクロソフトは今まで、モダンPCの定義を明確にしてこなかった。しかし今回の説明会では、その要件の概要が示された。簡単にまとめると、ノートPCなら「高速なストレージを備える便利な薄型モデル」であれば、モダンPCに当てはまる可能性が高い。

 日本マイクロソフトの桧山太郎コンシューマー&デバイス事業本部長は、モダンPCのメリットとして「起動や処理の速さはもちろん、薄型軽量、デザイン性、操作性に優れている」ことを挙げる。

モダンPCの定義
事実上、一般向けには初めて示された「モダンPC」の要件。「必要条件」と「推奨条件」に分かれているが、条件は定期的に見直されるという
モダンPCのメリット
モダンPCのメリット

地方や郊外にも普及し始めたモダンPC

 しかし、どんなにモダンPCが優れていようとも、販売に結び付かなくては意味がない。足元のPCの販売状況はどうなのだろうか。そして、モダンPCをどうアピールしていくのだろうか。

 桧山本部長によると、自社調べではあるが、消費増税やWindows 7のサポート終了の影響もあり、2019年のPC出荷台数は増加トレンドをたどっているという。

 特に、消費増税直前の9月には前年同月比で80%の伸びを示したという。10月にはその反動減も見られたが、11月に入って回復傾向にあり、12月の年末商戦までは好調を維持できそうとのことだ。

推移
2017年7月からの月間PC販売台数(日本マイクロソフト調べ)。2019年は駆け込み需要の反動減があった10月を除き、前年同月を上回る販売台数となっているという

 同社では2018年から「モダンPC」という触れ込みで快適かつスタイリッシュなPCを訴求しているが、地方や郊外での販売に課題があったという。端的にいえば、都市圏ではモダンPC率の高いモバイルノートPCがよく売れる一方で、地方や郊外で売れ筋になりやすい15型以上のノートPCにおけるモダンPC率がそれほど高くなかったことが原因だ。

 しかし15型ノートPCでもモダンPC率が上がったこともあり、最近では地方や郊外でもモダンPCが浸透してきたという。

モダンPCトレンド
モダンPCの販売トレンド(日本マイクロソフト調べ)。地方や郊外での販売台数の伸び率が大きい

 同社の行った調査によると、モダンPCを購入した人の94%が「以前より速くなった」と回答し、その多くが起動時間にそれを感じているという。もちろん、アプリケーションの操作性や反応にも速さを感じる人も多いという。

 PCを外出するときに持ち出す人も増えているようだ。

持ち出す人増えた
モダンPCにしたユーザーへのアンケート結果(一部)。メリットを体感している人は多そうだ
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