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「モダンPC」って何? どこがすごい? マイクロソフトやPCメーカーが語る(2/3 ページ)

最近「モダンPC」という言葉をよく耳にする。しかし、それが何なのか分からない人も多いと思う。それを踏まえてか、日本マイクロソフトが報道関係者向けにモダンPCの説明会を開催した。

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Windows 7を使っている人はまだいる

梅田さん
日本マイクロソフトの梅田成二デバイスパートナー営業統括本部長

 モダンPCへの需要が増す一方で、買い換えをすぐには考えない人も多い。日本マイクロソフトの梅田成二デバイスパートナー営業統括本部長は「数年ほど前から、OSはWindows 10のまま。CPUもCore iシリーズが定着している。なので(PCに)あまり詳しくない人からすると、数年前のPCと最新PCの違いが分かりづらいという意見もある」と語る。

 この意見には一定の理がある。

 マイクロソフトはWindows 10の初版リリース後、2016年7月29日までWindows 7/8.1ユーザーを対象とする無償アップグレードプログラムを実施していた。このプログラムを適用したユーザーは、ハードウェアやソフトウェアのサポートはさておき、壊れていなければWindows 7/8.1が稼働していたPCでWindows 10の最新版を使える。

 また、CPUやGPUを始めとするPCハードウェアの進化のスピードが以前ほど急激ではなくなったので、Core iシリーズのCPUを搭載してれば、古いPCでもそこそこ快適に使えてしまう。

Get Windows 10
2016年7月29日まで、Windows 7/8.1ユーザーはWindows 10に無償アップグレード可能だった。このプログラムを活用して、古いPCをまだ使っている人は少なくない

 しかし、このアップグレードプログラムを適用せずに、Windows 7のまま稼働するPCは同社調べで約890万台存在する。今回は具体的な数値は出なかったが、2020年10月13日に延長サポートを終了する「Microsoft Office 2010」を使い続けている人もそれなりに多いと思われる。

Microsoft
マイクロソフトは、2020年に「Windows 7」と「Office 2010」のサポートを終了する

 そこで、日本マイクロソフトではサポート終了を機にWindows 10 PCを購入しようとするユーザーに照準を絞り、年末商戦に向けてWebサイトや家電量販店などでモダンPCのプロモーションを大々的に行うという。

 11月27日に公開したWebサイト「スゴイぞ、モダン PC」では、モダンPCを手にしたユーザーの生活の変化を紹介する他、用途に応じたおすすめ機種を紹介している。

 家電量販店では、メーカーや店舗の協力のもと、より多くのモダンPCを実際に体験できる機会を増やすという。

Windows 7ユーザーを巻き取り
年末商戦はすでにPCを買い換える意向を持つ人をターゲットにプロモーションを展開
量販店でアピール
大手家電量販店ではモダンPCの展示を増やす

各PCメーカーがモダンノートPCをアピール

 今回の説明会では、Dynabook、デル、日本HP、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)、NEC レノボ・ジャパングループ(※)の担当者が最新のモダンノートPCを紹介した。

(※)レノボ・ジャパンとNECパーソナルコンピュータ(NECPC)

Dynabook

 Dynabookは現在、4種類のモダンノートPCを販売している。同社の長嶋忠浩常務は、その最新モデルである「dynabook Z」を手に取り、「高性能かつさまざまな場所で使えるモダンPCが求められている現場にとって、打ってつけのPC」だとアピールした。

 dynabook Zは、省電力性に優れた15.6型IGZO液晶を搭載する他、モダンスタンバイやWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に標準対応していることが特徴。米国防総省のMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠する丈夫さを備えていることもポイントだ。

 バッテリー連続駆動時間は19時間(JEITA 2.0基準)を実現。シャープのAQUOSレコーダーのコンテンツを再生できる「TVコネクトスイート」アプリもプリインストールしている。

 長嶋氏は「dynabookは幅広いニーズに応えることが可能だ」と話し、「より多くの人に購入してほしい」と述べた。

Microsoft
dynabook Z8
長嶋忠浩氏
Dynabookの長嶋忠浩常務

デル

 デルでコンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部長を務める田尻祥一氏は、「単純に(本体重量を)1kg未満にするだけというなら他のメーカーもやっているので、それだけでは対抗できない」と語る。

 その上で、ある程度の軽さを実現しつつ利便性を高めた製品として「Inspiron 13 7000」を紹介した。Inspiron 13 7000には、ノートPCでストリーミングサービスを視聴する需要があることを踏まえて、サウンドやストリーミングを最適化するソフトウェアをプリインストールしている。

 デル独自の「Dell Mobile Connect」を利用してスマホ(iPhone/Android)の画面をミラーリングする機能もアピールした。これを使うと、着信があった際にPC画面にも通知したり、スマホで撮った写真を転送して簡単に編集したりできる。

 田尻本部長は「ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにも注力していく」とした。

Inspiron 13 7000
Inspiron 13 7000
田尻さん
デルの田尻祥一コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部長

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