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PFUの「Happy Hacking Keyboard Professional」がUSB Type-CとBluetooth両対応に進化、シンプルな有線モデルも用意HHKBがラインアップを一新(1/2 ページ)

PFUが、「Happy Hacking Keyboard Professional」シリーズのラインアップを一新した。何を残して何を新しくしたのか、発表会の模様をお届けする。

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 PFUは12月10日、「Happy Hacking Keyboard Professional」(以下、HHKB)シリーズの新製品として「HYBRID Type-S/HYBRID/Classic」の計16モデルを発売した。

 2016年4月の「Happy Hacking Keyboard Professional BT」以来、実に約3年8カ月ぶりの新製品となり、同シリーズで初めて無線と有線接続の両方に対応する。価格は2万3000円(税別、以下同じ)からで、PFUダイレクト限定で販売する。

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新製品の「HYBRID Type-S/HYBRID/Classic」の違い
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Bluetooth接続の場合、対応OSが微妙に異なる

静音仕様でキーストロークがわずかに浅い最上位モデル

 シリーズは3つのグレードに分かれ、最上位のHHKB Professional HYBRID Type-S(3万2000円)とミドルレンジのHHKB Professional HYBRID(2万7500円)は、BluetoothとUSB Type-C接続の両方に対応したハイブリッド仕様だ。Bluetooth接続のマルチペアリングは最大4台までをサポートし、4つのボタンで接続先を明示的に切り替えることが可能になった。

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全モデルでUSB Type-C接続に対応する
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マルチペアリングについては、HYBRID Type-SとHYBRIDの2機種で使える

 両モデルともカラーは墨(黒)と白の2色で、キー配列は英語配列、無刻印(英語配列)、日本語配列(かな無刻印)から選べる。サイズは約294(幅)×120(奥行き)×40(キートップ上面までの厚さ)、電池を除く重量は約540g(日本語配列のみ約550g)だ。

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HHKB Professional HYBRID Type-Sの墨(下)と白(上)
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HHKB Professional HYBRID(上)と、HHKB Professional Classic(下)

 キーボード配列や打ち心地の良さは、従来製品から継承している。キースイッチも、前世代と同じく静電容量無接点方式を採用している。静電容量の変化によってキーが押し下げられていることを検出する仕組みで、接点を接触させる必要がない。一番下まで押し込まなくても、入力されたことを認識するため、長時間の作業でも手にかかる負担を減らせる。

 ちなみに、キーストロークは最上位のHYBRID Type-Sが約3.8mm、HYBRIDとClassicは約4mm、押下圧はいずれも45gとなる。特にHYBRID Type-Sは、上記のキーストロークに加え、独自設計の部品や緩衝材を採用するType-Sスイッチを搭載したことで、高速かつ静かにタイピングできるという。

 USB Type-Cによる有線タイプのHHKB Professional Classicは、カラーが墨(黒)と白で、キー配列は英語配列、無刻印(英語配列)から選べる。サイズは約294(幅)×110(奥行き)×40(キートップ上面までの厚さ)mm、ケーブルを除く重量は約530gで、価格は最も安い2万3000円となる。

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HHKB Professional Classic。日本語配列は用意されず、後述するユーティリティーを使ったキーのカスタマイズにも非対応だ(DIPスイッチの切り替えはサポート)
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HHKB Professional Classicに付属するUSBケーブル。白と墨で色が異なる
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HHKB Professional HYBRID Type-S/HYBRID(下)は単3形乾電池2本で駆動する。上は有線タイプのHHKB Professional Classicだ

キーレイアウトをWindowsのソフトから変更可能に

 接続インタフェースの変更に加え、キーのカスタマイズ性についても強化している。

 PFU広報戦略室長の松本秀樹氏によると、eスポーツなどの分野において、特定のキーだけを一時的に無効化する、あるいは、特定のキーを増やして早打ちする、といったニーズがあるという。そこで新製品ではキーマップを変更する機能を搭載し、裏面に備えた制御キーなどの割り当てを変更できる従来のDIPスイッチに加えて、Windows向けの設定ユーティリティーを用意した(ユーティリティーのキーマップ変更はClassicは対象外)。

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底面にあるDIPスイッチ。新たにBluetooth関連の切り替えにも対応した
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キーマップ変更ツールの画面。ドラッグ&ドロップで操作可能だ
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現状、キーマップ変更ツールはWindows版のみの提供だ。macOS版も開発中だという

 Windows PCとHHKBをUSB Type-Cケーブルで接続し、ユーティリティーでキーレイアウトを変更できる。設定内容はHHKB本体に保存され、接続するPCやスマートフォンが変わっても、同じキーマップで使用でき、設定内容をエクスポートして他のユーザーと共有も可能だ。なお、macOS版のユーティリティーは現在開発中で、2020年春頃に提供する予定とのこと。

 PFU広報戦略室長の松本秀樹氏は「裏表を気にすることなく抜き差しできるType-Cへの対応、キーのカスタマイズなどはもちろんのこと、極上の使い心地を新製品でも実現できた」とアピールした。

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