折り曲げられる「ThinkPad X1 Fold」や5G対応の「Yoga 5G」が登場 Lenovoの新型PCレポート:CES 2020(2/2 ページ)
「CES 2020」の開催に合わせて、Lenovoがいくつかの新製品を発表した。この記事では「ThinkPad X1 Fold」など実機展示があったものを写真を交えて紹介する。
ThinkBook Plus:E Inkのサブ画面を搭載 ワイヤレス充電にも対応
若いビジネスパーソンが主なターゲットである「ThinkBook」シリーズには、新たに「ThinkBook Plus」を追加した。
最大の特徴は、天板部分に10.8型のE Ink製電子ペーパーディスプレイを搭載していること。ワイヤレス充電にも対応したことを含めて、これまでにない要素を盛り込んだモデルとなっている。
電子ペーパーには、通知を表示したりペンでメモを書き込んだりできる。「ノートPCの画面を閉じた状態でも使える」という新たな利用スタイルを提案する格好だ。
他人に見られる恐れがあるため、ノートPCを開いた状態では電子ペーパーには壁紙などが表示される。
ワイヤレス充電は、energysquareの技術を採用した。専用の充電台にThinkBook Plusを置くだけで充電が始まり、ACアダプター利用時に匹敵する充電速度だという。指で充電台に触れても全く問題がないなど、安全面にも配慮した技術としている。
Yoga/IdeaPadシリーズ:5G対応やクリエイター向けモデルが登場
Lenovoのコンシューマー向けプレミアムPC「Yogaシリーズ」からは、5G(第5世代移動通信システム)対応ノートPC「Yoga 5G」などが展示された。
他社の5G対応PCが「Intel製CPU+Qualcomm製5Gモデム」の組み合わせが多いのに対し、Yoga 5Gは「Qualcomm製プロセッサ(Snapdragon 8cx)+Qualcomm製5Gモデム」(Snapdragon 8cx 5G Compute Platform)を採用した点が特徴だ。
Yoga 5Gは実機が展示されたものの、自由に触って試せる状態ではなかった。本体側面には「機内モード」スイッチを搭載している。
クリエイター向けの新しい製品ライン「Creator」シリーズでは、「Yoga Creator 7」や「IdeaPad Creator 5」が発表された。最新の第10世代CoreプロセッサやNVIDIAのGeForce GTXを搭載し、プロ向けソフトウェアのISV認証を受けるなど、クリエイター用途に特化したモデルとなっている。
他にもレノボブース内には、米国市場への再進出を発表したNECパーソナルコンピュータによる「LAVIE」シリーズのPCが並んだ。詳細は追ってレポートする。
関連記事
- 5G対応PCが登場! Snapdragon 8CX搭載「Lenovo Yoga 5G」やスリムな「Yoga Slim 7」シリーズ
Lenovoは1月6日(米国太平洋時間)、Yogaシリーズの新モデルを発表、2020年春から順次発売していく。 - 画面が折り曲がるPC「ThinkPad X1 Fold」登場 「Windows 10X」版も後日追加へ
Lenovoが2019年5月に“チラ見せ”した画面を折りたためるPCが、ついに製品化。オプションで5G対応通信モジュールを載せることも可能だ。【更新】 - Lenovoが「Legion」ブランドのデバイスを複数発表 薄軽ゲーミングノートPCや外付けGPUボックスなど
Lenovoのゲーミングブランド「Legion(レギオン)」から複数の新製品が登場。薄くて軽いゲーミングノートPCや、それと組み合わせ使える外付けGPUボックスなどが投入される。 - 新世代「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad X1 Yoga」発表 2020年後半に発売
ThinkPadのプレミアムラインに2020年モデルが登場。基本的には2019年モデルのデザインコンセプトを継承しているが、キーボード周りに一部変化がある。合わせて、ThinkPadブランドのモバイルキーボードもモデルチェンジする。 - Lenovoがデジタルクリエイター向けの新ラインを投入――YogaとIdeaPad、液晶ディスプレイ2モデル
Lenovoは1月3日(米国太平洋時間)、デジタルクリエイター向け新シリーズのPCと液晶ディスプレイを発表、2020年3月から順次発売していく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.