小学生の息子でも使いこなせる! 教育機関向け2in1 PC「dynabook K50」を試す(2/2 ページ)
Dynabookの「dynabook K50」は、主に教育機関での利用を想定した「GIGAスクール構想」に準拠したデタッチャブル2in1 PC。コンシューマー向けモデル「dynabook K1」も用意されているが、今回はK50の実力を筆者の息子(小学6年生)に使わせてみつつ検証してみた。【訂正】
学習や仕事に役立つアプリを用意
dynabook K50(K1)には、学習での利用を想定したアプリが幾つか用意されている。直接的な学習教材というよりは、学習を補助してくれるアプリというイメージで、ビジネスでも活用できるものだ。主なものを紹介する。
「TruNote」は、いわゆる手書きノートアプリで、筆圧検知にも対応している。手書きのメモなどをスムーズに書く(描く)ことができる。
「TruCapture」は、黒板やホワイトボードなどに書かれた文字を撮影することに特化したカメラアプリだ。ゆがみの補正機能はもちろん、OCRによる文字のテキスト化機能も備えている。
ボイスレコーダーアプリの「TruRecorder」は、発話者の識別機能を備えている。グループディスカッションをした際の議事録作りなどに役立つだろう。
小6の息子にdynabook K50を使わせてみる
dynabook K50は、GIGAスクール構想の学習用端末としての採用を狙った製品でもあり、その主なターゲットは小学生となる。そこで、小学校6年生の息子にdynabook K50を使ってもらった。
まずは、タイピング練習サイトで、キーボードのタイピング練習をさせてみる。dynabook K50のキーボードは、普段息子が使っているゲーミングPCのフルサイズのキーボードと比べると、キーピッチがやや狭く、ストロークも浅い。しかし、同年代の中でもかなり小柄な息子の手にはむしろフィットするようで、しばらく使っているうちに慣れ、快適にタイピングできるようになっていた。
大人の手にはやや小さめに感じるキーボードだが、小学生には使いやすいようだ。
次に、息子が最近はまっている、Webブラウザ上で動作する音楽ゲーム「Sparebeat」をプレイしてもらった。特段問題なく遊べるとのことだ。
さらに、オプションのペンを使ったお絵かきにも挑戦してもらった。筆圧検知対応のTruNoteがプリインストールされており、気軽に手書きメモを取ることができる。キーボードと合体した状態でも、重量は1.2kgを切っているので、小学生でも楽に持ち運べる。
学習用端末の要件を満たした、安心して使える教育向け2in1 PC
最後に、ベンチマークテストを幾つか行ってみた。
まず、「PCMark 10」を使ってPCとしての総合性能を計測した。結果は、総合が1555ポイント、Essentials(日常利用)が3921ポイント、Productivity(Officeアプリなどの利用)が2785ポイント、Digital Content Creation(写真や動画の編集)が936ポイントであった。
Core iシリーズ搭載製品に比べるとスコアは低いが、Webブラウズや文書作成といった、比較的軽い作業を行うには十分だろう。GIGAスクール構想の学習用端末に準拠したPCの中には、4コア4スレッドの「Celeron N4100」を搭載したモデルもあるが、2コア2スレッドではあるものの、Celeron N4020の方が最高動作クロック(周波数)が高いため、パフォーマンス面では負けていない。
ストレージの読み書き速度を計測する「CrystalDiskMark 7.0.0」のスコアは、シーケンシャル(Q8T1)の読み出しで毎秒277.71MB、書き込みで毎秒147.2MBとeMMCとしてはまずまずの速度を出している。同じく128GBのeMMCを搭載した「LAVIE First Mobile」と比べると、シーケンシャルの読み出しはほぼ同等だが、書き込みはdynabook K50の方が3割以上高速だった。
dynabook K50は、GIGAスクール構想の学習用端末の要件を満たした、教育向け2in1 PCで、丈夫さにも一定の配慮がなされている。小学校をはじめとする教育現場で使うのに適した製品だ。
お子さんが通っている学校にdynabook K50が導入されているのなら、自宅用としてdynabook K1を用意してあげれば、学校と同じ感覚で利用できて、学習効率がアップするはず。ぜひ検討してみてほしい。
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