165Hzで「量子ドット」採用のゲーミングディスプレイ「KIG270QD」の実力は?:ゲーミングディスプレイの道(3/3 ページ)
高速なリフレッシュレートは、eSportsだけでなく普段のPC使いにおいても実は有用だ。165Hzで量子ドット技術を採用した恵安の27型液晶ディスプレイ「KIG270QD」をチェックした。
ヌルヌル動くぞ、これ!
本製品で、Core i9-9900K(第9世代、8コア16スレッド、3.6GHz〜5GHz)のCPUと、GeForce RTX 2080 TiのGPUを搭載したPCの環境で「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」や「レインボーシックス シージ」、「Apex Legends」、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」、「FINAL FANTASY XV Windows Edition」といったタイトルをプレイした。
まずは発色だが、実際に画面を見ても、色の濃淡がくっきりとしていて見やすい。ゲームプレイでフィールドを駆け回るときに、きれいな発色でゲームプレイが可能だ。
リフレッシュレートについてもさすがという感じで、昔使っていた60Hzのしょぼい液晶ディスプレイを引っ張り出して使ってみたが、もちろんのこと体験は全く違う。60Hzのディスプレイで起きていたティアリングも発生せずにプレイできた。
もう1つ所有しているリフレッシュレート144Hzの液晶ディスプレイと比較してみたが、60Hzのディスプレイで感じていた動きの差ほどの体験はなかったが、微妙に表示の滑らかさは違う。急な視点変更にも追いついていたし、高リフレッシュレートの液晶ディスプレイだからこそできる体験もある。まさに“ヌルヌル動く”といった表現が当たっていると思う。
試しに、60Hz対応の液晶ディスプレイと本製品を比べた動画を作成した。使用PCは先ほどと同じスペックで、DisplayPortでの接続だ。60fpsでの撮影なので本製品の実力をストレートに再現しているわけではないが、この動画でも動きの滑らかさの違いをお分かりいただけると思う。
コストパフォーマンスに優れたゲーミングディスプレイ
これまで見てきたように、KIG270QDは3万円台前半で購入できるゲーミング液晶ディスプレイとしては、必要十分な性能を持つ製品だ。リフレッシュレートが60Hz台の液晶ディスプレイからの買い換えを考えるならば、購入候補の筆頭にあげてよいディスプレイだと思う。大画面でコストパフォーマンスのよい製品を探しているのなら、KIG270QDを購入すれば満足のいくゲーミング体験が可能だろう。
関連記事
- 恵安、量子ドット技術を採用したゲーミング液晶ディスプレイ3製品
恵安は、広色域表現を実現する量子ドット技術を採用するVAパネル搭載のゲーミング液晶ディスプレイ計3製品を発表した。 - 「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」のIris Plus Graphicsでゲームを試して分かったこと
Razerの「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」(以下、Stealth 13)は、第10世代CoreとIris Plus Graphicsを備えた13.3型のゲーミングPCだ。さまざまなテストから、その実力を試した。 - 第11世代Iris Plus Graphicsは本当にゲームに使えるのか――「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」で試す
最近ではクリエイター向けPCも投入しているRazerだが、やはりゲーミングPCの動向が気になるところだ。今回は、同社のPCでは珍しくシルバー&ホワイトカラーを採用した「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」を2回に分けてチェックしよう。 - PC版「ストV」を最高画質でストレスなく楽しめるモデルを5万円台で自作する方法――パーツ選定編
インテルが2020年に立ち上げるeSportsトーナメント「Intel World Open」。そのタイトルに採用された「ストリートファイターV」を満喫できるPCを作り、大会に打って出るまでの道のりをお届けする。 - MSIが300Hz駆動パネルを採用したゲーミングノートPCやMini LED搭載クリエイター向けノートPCを投入
エムエスアイコンピュータージャパンは、第10世代インテルCPUを搭載し、高リフレッシュレート表示対応のハイエンドゲーミングノートPCなど計9シリーズの発表を行った。直販のMSIストア限定モデルも用意される
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.