5万円台スト5PCを作る――テスト結果から見えてきた必要十分なパフォーマンス【ベンチマーク編】:お手軽ゲーミングPCの道(3/6 ページ)
IntelのeSportsトーナメント「Intel World Open」(2021年に延期)に採用されたゲームタイトル「ストリートファイターV」。これを満喫できるPCを作り、その過程をお届けする本連載。今回は、さまざまなテストでスト5PCの実力をチェックした。
ストVは最高設定でもRyzen 5とRADEON RX 570で余裕だった
それでは、本連載の主役である5万円台スト5PCの実力を、このストVベンチで検証してみよう。
結果画面の静止画と、実行中の様子を記録した動画を共に示す。ちなみに、この動画は、5万円台スト5PC自身にて、AMDのRADEON向けユーティリティー「RADEON Software Adrenalin 2020」の録画機能を使って録ったものである。そう、ベンチマークを実行しつつ、同時にそのPC自身で録画したということである。最近のPCは非常に優秀だ。
今回の5万円台スト5PCでは、CPU以外のパーツは共通で、CPUのみRyzen 5 1600/2600/3500の3種類それぞれで計測している。もちろん、「グラフィック設定」は最上位の「最高」設定だ。結果は以下の通り。
ご覧の通り、全てのCPUで「PERFECT」を獲得した。前述したようにスコアは平均フレームレートそのものだ。よく見れば各CPUでごく微細な差異があるが、ほとんど測定誤差といっていいと思う。
ストVをプレイする上では、Ryzen 5の3モデルでパフォーマンスにほぼ差異はないと言い切れそうだ。同時にGPUのRADEON RX 570も性能的に申し分ないと結論づけられるだろう。なお、測定は垂直同期オンで計測している関係で、一瞬でも60fpsを下回ると59.xx fpsとなってしまうようだ。
念のために現在、筆者が所有するPCの中では最上位スペック(CPUは10コア20スレッドのCore i9-7900X、GPUにGeForce RTX 2080Ti、メモリは64GB)のPCで計測したところ、上記とほぼ変わらない結果となった。逆にいえば、ストVをプレイすることに限っては、今回の5万円台スト5PCよりも高いスペックは必要なさそうだ。
実際のプレイ感は次回以降の連載で述べるとして、一応、ベンチマークソフト上では、本連載の主役、5万円台スト5PCがストVを最高設定でプレイできると認定されたことはうれしい限りである。
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