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「Windows 10 バージョン2004(May 2020 Update)」製品版が登場 まずは「オプション更新」として順次配信即時適用する方法もあり

Windows 10の最新バージョン「2004(May 2020 Update)」が、ついに一般ユーザー向けに配信され始めた。まずは、バージョン1903/1909ユーザー向けの「オプション(手動)更新」として登場するが、表示されるまで数週間かかる場合もある。【更新】

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 Microsoftは5月27日(米国太平洋夏時間)、「Windows 10 バージョン2004(May 2020 Update)」の製品版を一般公開した。現時点では、バージョン 1903(May 2019 Update)とバージョン1909(November 2019 Update)をインストール済みのPCなどにWindows Updateのオプション更新プログラムとして数週間かけて順次配信されるが、手動で即時適用する方法も用意されている。

【更新:12時45分】日本語でのCortanaについて記述を変更しました

バージョン2004
Windows 10 バージョン2004の「Winver.exe」。OSのビルド番号は「19041.264」となっている

Windows 10 バージョン2004の概要

  Windows 10 バージョン2004は、Microsoft内部で「20H1」と呼ばれていた機能更新プログラム(大型アップデート)。主に以下の機能改善が行われる(既存の更新プログラムにおいて先行実装されているものもある)。

  • Bluetoothデバイスのペアリングを「アクションセンター」でも実行可能に
  • Microsoftアカウントのパスワードレスサインインのサポート(Windows Hello対応生体認証デバイスが必要)
  • 「Windowsキー+.(ピリオド)キー」で絵文字キーボードを呼び出す機能の追加
  • 仮想デスクトップに任意の名称を付ける機能の追加
  • 「DirectX 12 Ultimate」のサポート
  • 「Xbox Game Bar」におけるサードパーティー製ウィジェットのサポート
  • 「Microsoft Edge」の消費メモリ量の改善
  • 「電卓」アプリの機能改善(常に前面に表示することが可能に)
  • 「メモ帳」アプリの機能改善
  • 「Your Phone(スマホ同期)」アプリの機能改善
  • 「Cortana」の単独アプリ化と機能改善(※1)
  • 日本語、中国語、韓国語の文字入力の改善
  • 「Windows Subsystem for Linux 2」の機能改善

(※1)「日本語」で利用するには、「Microsoft Store」でアプリの更新を行う必要あり(5月28日現在はβ版)

電卓アプリ
電卓アプリが「常に手前に表示」可能に
Windows Helloサインイン
Microsoftアカウントの利用時にWindows Helloによる生体認証“のみ”受け付ける設定が可能に

バージョン1903/1909への配信(デフォルト)

 先述の通り、バージョン2004は、まずバージョン1903/1909をインストールしたデバイスにおいて、オプション更新プログラムとして順次配信される。

 更新の準備が整ったデバイスでは、以下の手順で適用できる。

  1. 「設定」の「Windows Update」を開く
  2. 「更新を確認」をクリック(タップ)する
  3. 「オプションの更新プログラムがあります」の欄に「Windows 10、バージョン2004の機能更新プログラム」が表示されていることを確認する
  4. 「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリック(タップ)する
  5. 再起動を促されたら「再起動」をクリック(タップ)する

 バージョン1903またはバージョン1909からのアップデートは、より短時間かつ少ない再起動回数で適用できる。

手動更新
当初は、バージョン1903/1909をインストールしたデバイスにおける「オプション更新」として配信される。Windows Updateで手動で更新を確認するとダウンロードとインストールを実行できる(Microsoft公式動画より)

 現時点では更新を手動でチェックした場合に出てくるようになっている。自動的にインストールされることはない。ただし、先述の通り順次配信となるため、更新をチェックしたらすぐに出てくるわけではない

 数週間経過しても表示されない場合は、OSとハードウェア/ソフトウェアとの互換性問題や「既知の問題(Known issue)」によって更新の提供がブロックされている可能性がある。バージョン2004における既知の問題は、MicrosoftのWebサイトで公開されている。

既知の問題
バージョン2004の「既知の問題」は、5月27日(米国太平洋夏時間)時点で10件ある

「更新アシスタント」「メディア作成ツール」を使った更新

 「どうしてもすぐにバージョン2004にしたい!」という人、あるいは「バージョン1903よりもさらに前のバージョンのWindows 10を使っている」という人は、最新の「Windows 10 更新アシスタント」を利用してバージョンアップする方法もある。

 このプログラムを利用すれば、Windows Updateでの配信を待たずにバージョン2004にアップグレードできる。ただし、更新アシスタントで互換性問題を指摘された場合は、それを解決してからでないと先に進めない。

 バージョン2004のクリーンインストール、またはOS非稼働中のバージョンアップを希望する場合は、「Windows 10 メディア作成ツール」を使ってインストールメディアを作成しよう。メディアはDVD(※2)またはUSBメモリを選択できるので、環境に合わせて適切なものを選ぼう。

(※2)イメージ(ISO)ファイルが生成されるので、DVD-RドライブとDVD-Rメディアを用意して別途書き込む必要がある(書き込みはWindows 10の「エクスプローラー」から可能)

 更新アシスタントとメディア作成ツールは、MicrosoftのWebサイトで配信中だ。

更新アシスタント
Windows Updateでの配信が待ちきれない場合は、最新の更新アシスタントを使って更新する方法もある

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