迅速に学習用端末を展開 日本マイクロソフトが「GIGAスクール」端末の導入支援サービスを無償提供
日本マイクロソフトが「GIGAスクール構想」に準拠するWindows 10 Pro PCを迅速に導入するためのソリューションをパートナー企業を通して無償で提供することになった。GIGAスクール構想における学習用端末の導入計画が前倒しされたことを受けての措置だ。【訂正】
日本マイクロソフトは7月15日、「GIGAスクール Windows PC 導入展開パック」の提供を開始した。パック自体は無償で利用できるが、同社のパートナー企業を通してWindows 10 Proを搭載する学習用端末を導入(購入)する必要がある。
パックの概要
GIGAスクール Windows PC 導入展開パックでは、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」に準拠したWindows 10 Proを搭載する学習用端末(PC)を迅速に導入できるように、「クラウド展開センター」を設置した上で、以下のサービスを無償で提供する。
- 児童・生徒用の初期アカウント作成(「Azure Active Directory」上)
- 「Microsoft Teams」を通したリモート支援
- 「Intune for Education」を使ったMDM設定
パートナー企業や端末メーカーは、端末の設定ファイルの作成(Azure Active Directoryへの登録Wi-Fiの接続情報など)を無償で実施する。端末メーカーは、Windows 10 Proに機能更新プログラムをあらかじめ適用し、教育機関向けのサブスクリプションライセンス「Microsoft 365 Education GIGA Promo」に含まれる「Microsoft 365 Apps」(旧「Office 365 ProPlus」)をプリインストールした学習用端末を用意する。
販売パートナーと端末メーカー
導入展開パックは、以下のパートナーを通して提供される。
- 内田洋行
- SB C&S
- 大塚商会
- シネックスジャパン
- Sky
- ダイワボウ情報システム
- NTT西日本
- NTT東日本
- 富士ソフト
- 富士電機ITソリューション
- リコージャパン
同パック用の端末は、以下のメーカーを通して提供される。
- ASUS JAPAN
- Dynabook
- 日本エイサー
- 日本HP
- NEC
- 日本マイクロソフト
- 富士通
- マウスコンピューター
- レノボ・ジャパン
【訂正:17時20分】日本マイクロソフトがリリースを更新(訂正)したことに伴い、端末メーカーの一覧を改めました
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