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JBLの最新ゲーミングヘッドセット「Quantum ONE」でプレイ環境がどこまで変わる?(2/2 ページ)

ゲームをやり込めばやり込むほど、サウンド環境は鍵を握るポイントとなる。テレワークで注目を集めたヘッドセットだが、ゲーミング用途に特化した製品が続々と登場している。JBLの新製品を試してみた。

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実際にゲームで勝利に近づけるのか

 では、実際にゲームタイトルで遊んでみよう。今回は、周囲の音がつぶさに表現されるUbisoftの「レインボーシックス シージ」(以下、R6S)でサラウンド性能を味わってみた。

 R6Sは、ゲーム中で特に足音や銃声が細かく表現される。閉所が主な戦場となるため、どこで敵が動き、何が起きているかを把握することが非常に大事なゲームだ。本製品でサラウンドを有効にし、JBL QuantumENGINEのイコライザーで「FPS」モードや「BASS CUT」モードなどにして雑音を軽減しつつ、銃声にあたる中音域を大きくすると、周囲の音が大きく聞こえ、状況を把握しやすくなる。

Quantum ONE
銃声や足音を詳細に把握できる。敵のいる場所が分かりやすくて戦いやすい

 これが、例えば任天堂の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のような環境の動きを楽しむゲームとなると、風の流れる音や鳥のさえずりといった高低音域を強調するのがいいだろう。自分がやりたいゲーム、楽しみたい音に合わせてJBL QuantumENGINEでプロファイルを設定しておこう。

“遊び”を拡張する専用ソフトウェア

 本製品と連携する専用ソフト「JBL QuantumENGINE」では、これまでにも紹介したようにさまざまな設定が可能だ。 

 ウインドウ上部には、音量とそのバランスといったハードスイッチで調整できるパラメーターと、サラウンド、ヘッドトラッキングの有効状態が描かれる。原稿執筆時は実装されていなかったが(後日アップデートで対応予定)、ヘッドトラッキング機能の再センタリングもここで行える。

Quantum ONE
専用ユーティリティーの「JBL QuantumENGINE」。インタフェースはSFゲームを思わせるデザインだ

 イコライザーは、ある程度の音量調整がされたプリセットから選べたり、それぞれのパラメータをドラッグしたりして個別に調整できる。RGBライティングの項目ではロゴ/リング/ノッチの3部位のライティングを個別に設定可能な他、全てのライティングを統一できる。

ライティングは色、パターン、ループする時間の長さをそれぞれ調整できる

 サラウンドの項目では、ヘッドセット用DTSに切り替えたり、サラウンド機能を切ったりすることもできる。マイクの項目ではマイクの強さ、音量、どれだけ録音する音を切るかの「サイドトーン」を設定できる。なお、ANC機能はサイドトーンの項目を0にする必要がある。

独自に利用できるサラウンド機能「QuantumSPHERE 360」

快適性を重視した、聞く楽しみをくれるヘッドセット

 一通り試用してみたが、本製品は音を聞く際の快適性を重視し、音楽を聞く、ゲーム中の周囲で起きたサウンドを聞く楽しさを教えてくれるヘッドセットだと感じた。

 何と言ってもうれしかったのが、ANC機能だ。周囲の雑音が消えるとゲームが遊びやすく、音が聞きやすくなることが分かる。イコライザーの調整機能もよく、低音域をグッと強くして音楽のベース部分を大きくしたり、人の声にあたる中音域を強くしたりしてボーカルの音声を大きくすることもできる。このあたりは、テレワークでの利用でも非常に有用だ。

 本製品は安価なヘッドセットではないが、USBと専用ソフトさえあれば手軽に高品質なサウンドを楽しめる。ゲーマーであれば思い切って手を出してみてもいいだろう。

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