アドビが「キース・ヘリング財団」とコラボ PhotoshopとFrescoで「キース・ヘリングのブラシ」を無償提供:コンテストも開催
アドビ(Adobe)が、かつて米国を拠点に世界中で活躍したキース・ヘリング氏に着想を得たPhotoshop/Fresco用ブラシを無償提供する。提供を記念した作品投稿キャンペーンも開催する。
Adobe(アドビ)は9月9日(米国太平洋夏時間)から、米国の「Keith Haring Foundation(キース・ヘリング財団)」とのコラボレーション企画として、Adobe Creative Cloudを構成する「Photoshop」「Fresco」両アプリにおいて「キース・ヘリングのブラシ」を提供する。同ブラシを利用した作品を対象とするコンテストも開催される。
ブラシの概要
キース・ヘリング(Keith Haring)氏は1958年生まれの芸術家で、ストリートアートの先駆者とも言われている。主に1980年代に活躍し、1990年に亡くなった。キース・ヘリング財団は、ヘリング氏の作品のアーカイブと、同氏が取り組んできた慈善活動を継続的に行うことを目的としてヘリング氏が亡くなる前年の1989年に発足した。
日本でも、同氏の作品を所蔵する「中村キース・へリング美術館」が山梨県北杜市にある。
今回のコラボレーションで無償提供されるキース・ヘリングのブラシは以下の4種類。公共の場に多く展開された同氏が使っていた道具に着想を得て作られたという。
- チョーク
- マーカー
- 墨インク
- フェルトペン
- ペンキ
- 垂れ落ちるペンキ
ブラシは、特設サイトにある「ライブラリにブラシを追加」ボタンをクリック(タップ)することで追加できる。
作品コンテストも開催
コラボレーションを記念して、アドビは「ADOBE KEITH HARINGコンテスト」を開催する。
募集するのは、「自分(応募者)に取って重要なテーマに注目を集める作品」で、「環境、教育、平等などをテーマに、ポジティブな変化を促す」ことが求められる。PhotoshopまたはFrescoでキース・ヘリングのブラシを使って作品を制作し、指定のハッシュタグ「#AdobexKeithHaring」「#contest」を添えてTwitter、Instagram、Facebookのいずれかに投稿すれば応募は完了だ。
作品は9月29日(米国太平洋夏時間)まで募集し、10月8日(同)をめどに受賞候補者を選定する。大賞の受賞者8人(※)には、賞金5000ドル(約53万円)とAdobe Creative Cloudの1年間の利用権が授与される他、アドビのオンラインイベント「Adobe MAX 2020」などで作品が披露される。
(※)8人のうち、2人は日本を含むアジア太平洋地域から選定する(地域ごとに割り当てあり)
詳しい応募要領は、コンテストの特設サイトで確認できる。
関連記事
- 「Adobe Creative Cloud」が2020年版に クラウド対応を強化 機能追加やパフォーマンス改善も実施
Adobe(アドビ)の有料サブスクリプションサービス「Creative Cloud」の各種アプリが2020年版に。新機能の追加はもちろん、従来からある機能の改善も図っている。 - アドビ、Acrobat DCとBoxのクラウド連携を強化した「Adobe Acrobat for Box」をリリース
アドビは、「Adobe Acrobat for Box」の提供を開始した。 - 「Adobe Illustrator」にiPad版登場 2020年リリース予定
Photoshopに続き、「Adobe Illustrator」にiPad版が登場する。「Adobe MAX 2019」に合わせてβ(ベータ)テストを開始し、2020年内に製品版をリリースする予定だ。 - アドビ、Acrobatの機能拡充を発表 スマホでもPDF編集が可能に
米Adobeは、Adobe Acrobat DC/Acrobat Reader/Adobe Scanの新機能発表を行った。 - Adobe、タブレット端末からのタッチ編集にも対応した「Adobe Acrobat DC」最新版
アドビ システムズは、「Adobe Acrobat DC」の最新版を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.