税込み2500円の低価格ネットワークカメラ「ATOM Cam」+Echo Showで監視システムを作って分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回は低価格ネットワークカメラ「ATOM Cam」をスマートディスプレイと連携させた。
その価格の安さで、発売以来人気を集めているのが、アトムテックのWebカメラ「ATOM Cam」だ。同社直販で2500円(税込み、送料別)というリーズナブルな価格ながら、一般的なネットワークカメラが備える基本的な機能を網羅しており、コストパフォーマンスは抜群だ。
このATOM Camは、音声アシスタントの「Amazon Alexa」に対応しており、スマートディスプレイ「Echo Show」シリーズと組み合わせて、リアルタイムの映像監視が行える。実機を使ってその使い勝手をチェックした。
角度調整の自由度が高いネットワークカメラ
本製品は、スクエア形状のボディーを持つネットワークカメラだ。スマホに専用アプリを入れて、Wi-Fi回りの設定を行うことで、スマホアプリから映像を視聴できるようになる。国産の製品で、セットアップ中の音声も日本語と分かりやすさはピカイチだ。
個人的にプラスなのが、上下方向の角度調整の自由度が高いことだ。本製品はボディーと台座をつなぐ脚が伸縮する構造になっており、必要な時だけ伸ばして上下方向の角度を変更できる。低価格のネットワークカメラは、水平よりも下方向を撮りづらいことがしばしばあるが、本製品はそのようなこともない。
また、台座の裏側にマグネットが付属しており、スチール面に強固に取り付けられるのも、設置の自由度を高くしている。
機能面で特筆すべきなのは、microSDカードへの録画以外に、14日間のクラウド録画にも対応していることだ。クラウド録画ならば、カメラ本体が盗難や災害で喪失しても、その時点までの記録はクラウド上に残る。多くのクラウド録画は月額料金制だが、本製品は1クリップあたり上限12秒とはいえ無料で利用できる(最長14日間)。大きなアドバンテージだ。
この他に本製品は、モーション検知やサウンド検知に加え、火災警報器のサイレンを検知してアラートを飛ばすというユニークな機能も搭載している。もちろんナイトビジョンにも対応するなど、ネットワークカメラで考えうる機能は一通り網羅している。
ざっと見たところで、あえて本機が備えていない機能を挙げるならば、スマホからのパンチルト操作くらいだが、もっとも、これはセキュリティ面ではネックになる場合があるのに加え、仮にあってもAlexaからは利用できないので(詳細は後述)、必ずしもデメリットとは言えないだろう。
スキルを追加して連携させればEcho Showから映像を見られる
本製品の映像をEcho Showから見るための設定は非常に簡単だ。Alexaアプリ側でスキルを導入して連携設定を行い、後はAlexaアプリから検出を実行するだけだ。スマホとの連携が完了した時点で、全工程の6〜7割は終わっており、1から設定しなくて済むのは便利だ。
それでは、ATOM Camを使ってみよう。
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