レビュー
2つの純正キーボードで第4世代「iPad Air」の使い勝手をチェックした:ノートPCライクに使えるのはどっち?(6/6 ページ)
Appleの新型iPad Airが発売された。ボディーデザインを含めたフルモデルチェンジということで、これまでのカバー兼キーボードとの組み合わせはどうなるのか、実際に試した。
選択の鍵を握るのは?
最後に、意外と選び方に影響を与えるかもしれないのが奥行きだ。画面(iPad Air)を最大まで傾けた状態では、奥行きはMagic Keyboardが約25cm、Smart Keyboard Folioが約20cmと、かなりの差がある。これだけを見れば、例えば列車などで座席背面のテーブルに乗せて使うには、後者の方が有利なように思えるが、実はそうではない。
というのも、Magic Keyboardは奥行きの中にパームレストが含まれているのに対して、Smart Keyboard Folioはそうではなく、手のひらを支えるスペースが手前にないと、長時間のキー入力が苦痛だからだ。またMagic Keyboardは、画面を限りなく垂直に立てれば、奥行きを20cm程度に抑えられるので、奥行きに制限がある場所ではむしろMagic Keyboardの方が有利だ。
以上、いろいろな要素から向き不向きを考察したが、いずれにしても、単純に「Magic Keyboardが上位モデル、Smart Keyboard Folioが下位モデル」という位置付けではなく、どちらを選ぶかは利用スタイル次第だ。両者を所有し、用途によって使い分ける人がいてもなんら不思議ではない。そうした点を把握した上で、自分に合った製品をチョイスするのがよさそうだ。
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