年末年始の整理整頓に救世主となる新世代ラベルライター! テプラ「PRO MARK SR-MK1」を試す(1/3 ページ)
キングジムの「テプラ」と聞くと、事務機器然としたラベルライター(プリンタ)というイメージを持つ人も少なくないはず。しかし、今回紹介する「『テプラ』PRO MARK SR-MK1」は、スマホとつないで使うプリント機能に特化したことで、おしゃれな見た目を手に入れた。その利便性を、実際に使ってみて体感してみよう。
9月8日、キングジムがラベルライター「『テプラ』PRO」シリーズの新製品として「『テプラ』PRO MARK SR-MK1」(以下「MARK」)をリリースした。
テプラといえば「ザ・事務製品」といった見た目を想像する人も多いと思うが、見た目を含めて、MARKは従来のテプラから一線を画するモデルとなっている。その使用感をレビューしていく。
シンプルな外観でインテリアになじみやすい
ホワイト、ブラック、シルバーといったボディーカラー、単体で文字入力できるキーボードにモノクロ液晶ディスプレイ――これまでのテプラといえば、事務用品という固定観念を持たれがちな外観だった。女性を意識した“ガーリー”なカラーやパターンをまとったモデルもあるが、それでもオフィス向けのイメージは抜けきらず、インテリアの一部とするのは厳しい。
しかし、MARKはよい意味で事務用品っぽさがない。その理由の1つが、キーボードのない、シンプルシンプルなボディーにある。
従来のテプラとは異なり、MARKは文字の入力をスマートフォン(Android/iPhone)に任せている。こうすることで、キーボードやディスプレイを搭載する必要がなくなり。箱にしか見えない、シンプルな外観となった。
ボディーカラーも、ニュアンスのある「ベージュ」や「カーキ」を採用している。パキッとした色合い、あるいはオフィスっぽいホワイト、ブラックやシルバーではないところが、インテリアになじむオブジェのような雰囲気を醸し出しているのだ。
一方で、MARKはテプラとしての品質にも妥協がない。最上位機種だけが持つ360dpiの高精細ヘッドを搭載し、細かい文字や画像でもきれいに印刷できる。ドット感を残さずに印刷できることも、事務用品っぽさをなくすのに一役買っている。
MARKの発表会では、キングジム開発本部の井上彩子氏が「クローゼットや引き出しにしまわれてしまわないようなデザインで、いつでも手軽に印刷できるようにした」と話していた。置きっぱなしにしておけるということは、探したり、わざわざ出してきたりする手間が省ける。
「面倒くさがりのわたしでも、利用しまくって、ラベルを貼りまくって、整理整頓しまくるのでは?」と期待は大きくなる。
印字には専用アプリ「Hello」を活用
先述の通り、MARKは文字入力をスマホに任せている。専用アプリ「Hello(ハロー)」をスマホにインストールした上で、BluetoothでMARKとペアリング(ひも付け)すれば利用できる。
Helloアプリを開くと、上部にタブが並ぶ。アプリの機能紹介から、「キッチン」「リビング」「デコレーション」など、シーンにふさわしいテンプレートを選んでラベル作りができる。
画面下部にある「ラベル作成」ボタンをタップすれば、作成方法からラベル作りにアプローチできる。この方法でも、リストからテンプレートを選べるようになっている。
ラベルの作成方法は、「クイック作成」「一括作成」「こだわり作成」の3種類が用意されている。クイック作成なら既存のテンプレートから選んだ後、印刷するテキストを変えるだけで、すぐに印刷データが完成する。
一括作成では、既存のテンプレートから選ぶと複数のラベルが表示されるので、印刷するテキストを順番に変えていけば、同じデザインのラベルをいっぺんに作成、印刷できる。キッチンやバスルームなどで、統一感のある空間を作るのに役立つだろう。
こだわり作成では、既存のテンプレートをベースに、テキストや画像の変更、絵文字の追加などを行える。
なお、テンプレートで使われている画像やフレームは、ラベルの作成中に一度削除してしまうと元に戻せない。どうしても戻したい場合は、作成中のラベルを破棄して再度テンプレート選びからやり直す必要がある。
一般的なテプラでは、使い勝手のよいフレームやイラストのような絵文字を追加できるのに、スマホアプリを使ったMARKでは、線画のような絵文字しか使えない。せっかく高精細ヘッドを積んでいるのに……と、少々残念である。
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