「Amazon Fire TV」シリーズのUIがより使いやすく 12月10日から順次刷新 Alexa対応も強化
かねて予告されていた「Amazon Fire TV」シリーズのユーザーインタフェース(UI)の刷新が始まる。まず最新の「Fire TV Stick」から順次展開をし、2021年初頭からは他のデバイスでも利用可能となる予定だ。
Amazon(Amazonジャパン)は12月10日から順次、映像デバイス「Amazon Fire TV」シリーズにおいて新しいユーザーインタフェース(UI)を刷新する。まずは9月30日に発売された「Fire TV Stick(第3世代)」にロールアウト形式で適用し、2021年初旬以降は他のデバイスにも展開する。
新しいUIの概要
新しいUIは「よりシンプルで、直感的にエンタメを楽しむ」ことを目的として提供される。
見た目で一番分かりやすい変更点は、従来は画面上部にあるメインメニュー(タブ)が画面中央部に移動している。画面の下半分は、メインメニューの選択に応じて表示内容が変わるようになっている。
画面の上半分は、お勧めの動画や番組を表示する。アプリ側が対応していれば、自社の「Amazonビデオ」「Amazonプライムビデオ」以外のお勧め動画/番組も表示できるという。
メインメニューの「探す」に移動すると、種類やジャンルで動画や番組を探すことができる。リモコンのマイクを使った音声検索も可能だ。「ライブ」に移動すると、ライブ配信に対応するアプリ(ABEMA、Hulu、DAZNなど)の放映中の番組を確認できる。番組表にも直接アクセスできる。
ホーム画面には、よく起動するアプリを幾つかほど常時表示できるようになっている。対応しているアプリの場合、アプリにフォーカスを合わせると画面の下半分に「人気作品」「おすすめ作品」といったコンテンツが表示される。コンテンツのアイコンを選択すると、直接コンテンツにアクセスできるので便利だ。
新UIでは「プロフィール」(マルチユーザー機能)にも対応する。プロフィールは最大6つまで作成でき、アプリ、ウォッチリスト、視聴履歴、設定などを個別に設定可能だ。パスワードによる保護を有効化すれば、プライバシーも確保できる。
Fire TVシリーズのAlexa対応も強化
Fire TVシリーズでは、Amazonの音声エージェント「Alexa(アレクサ)」への対応も強化される。新UIが適用されたデバイスでは、表示中のコンテンツを邪魔せず情報を表示できる「パーシャルスクリーン」に対応した。
特定の音声コマンドを入力することで複数のことを一気に実行する「定型アクション」も利用できるようになる。ただし、利用できる定型アクションは機種によって異なる。
さらに「Fire TV Cube」ではビデオ通話機能とテレビのチャンネル切り替えに対応する。ビデオ通話機能を利用する場合はホストUSB変換アダプターとロジクール製のWebカメラ「C920n」を別途用意する必要がある。
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