ついに日本専用キーボードと3:2のアスペクト比にカジを切った日本HP「HP Spectre x360 14」を試す(4/5 ページ)
日本HPが12月に発表した個人向けPCの「Spectra」と「Envy」シリーズの中で、ひときわ目を引いたのが2in1タイプの「HP Spectre x360 14」だ。アスペクト比3:2の有機ELディスプレイに日本向けの専用キーボードを採用するなど意欲的な1台に仕上がっている。
上々のパフォーマンスを獲得、内蔵GPUのIris Xeも健闘
評価機は、Spectra x360 14シリーズの中で「パフォーマンスプラスモデル」と位置付けられる最上位モデルだ。4コア8スレッドのCore i7-1165G7を搭載した実力はいかほどのものだろうか。
なおテストに際しては、「HP Command Center」内で「パフォーマンスモード」に切り替えて計測している。OSは64bit版Windows 10 Proだ。
CPUの性能を見るべく「CINEBENCH R23」と「CINEBENCH R20」を実行したところ、マルチスコアは「5245/1901」、シングルコアが「1404/407」だった。システムの総合性能を見るPCMark 10でも、日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)ともに優秀なスコアが出ており、第11世代CoreプロセッサからのIntel Iris Xe Graphicsのおかげで、クリエイティブ(Digital Content Creation)やゲーム(Gaming)でも内蔵GPUモデルとしては高いスコアをたたき出している。
本機の公称バッテリー駆動時間は約10時間30分(MobileMark 2018)となっているが、画面輝度を最高にしてModern Office Battery Lifeテストを実行したところ、7時間30分を超える時間を記録した。これならば、1日のビジネスタイムもACアダプターなしで運用することができそうだ。
また、システムに高い負荷をかけると背面の細い排気口からの風切り音がやや耳障りに感じるが、発熱は吸気口周辺とファンクションキー周辺が主で、常時手の触れる部分は熱を感じない。
続いて、3Dグラフィックスの性能をチェックする「3DMark」を実行した。結果は、AMD Radeon Graphicsを内蔵するRyzen 7 4700U搭載モデルを大きく上回る値をマークした。
また、実際のゲームタイトルがベースのベンチマークテストとして「FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマーク(FF14ベンチマーク)」も行った。フルHDの高品質(ノートPC)なら「とても快適」、高品質(デスクトップPC)や最高品質でも「快適」との結果で、過度な期待は禁物だが、ライトなゲームタイトルなら十分に楽しめそうだ。
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