反応速度は改善された? ラトックシステムのスマートリモコン「RS-WFIREX4」を試した:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はラトックシステムのスマートリモコンを細かくチェックした。
ラトックシステムのスマートリモコンと言えば、まだスマートリモコンのラインアップが乏しかった昔から製品を販売している、いわば“老舗”で、家電量販店での取り扱いも多い。
今回紹介する「RS-WFIREX4」は2019年発売の現行モデルだ。本連載で真っ先に紹介していてもおかしくなかったのだが、筆者は2021年頭に購入するまで、現物を試したことがなかった。
あまり積極的に手を出さなかったのは、同社の過去モデルは、応答速度が遅いという問題があったからだ。スマートスピーカー経由で「○○して」と指示を出してから実際に家電製品が反応するまでの時間が、他社製品に比べて明らかに長く、過去に購入した製品もそれが原因で手放してしまっていた。
もっともそこが改善されていれば、十分に実用的な製品であることに違いはない。今回は本製品のスマートリモコンとしての一般的な仕様の紹介に加え、他社製品を交えて行った応答時間を調べる実験の結果をお届けする。
なお、原稿執筆時のAmazonでの価格は税込み5900円だった。
ひし形のユニークなボディーでセットアップはかなり難解
まずは基本的な特徴を紹介しよう。
ボディーはひし形で、スマートリモコンとしては最小クラスの大きさだ。前回紹介した「Nature Remo mini 2」と比べてもはるかに小さいが、角の部分を先端にして設置するため、占有する幅および高さはほぼ同等になる。
上部になぜかストラップホールが付属しているなど意表を突く外観だが、裏面はフック掛けの穴があるなど至って普通だ。USBケーブルは本体下部に接続する。
スマホアプリによるセットアップは、手順自体は一般的なのだが、都道府県の選択やQRコードを用いたMACアドレスの読み取り、さらには「家外設定」なる独自の呼称など、他社製品では見かけない設定項目も多く、手順がシンプルな競合製品と比較すると、あまり洗練されていない印象だ。他社製品の利用経験があるユーザーほど、難解に感じるだろう。
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