モデルチェンジしたスマートリモコン「Nature Remo mini 2」はどこが変わったのか:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、第2世代に進化した「Nature Remo mini 2」(Remo-2W2)をチェックした。
スマートリモコン「Nature Remo mini」に第2世代モデルが登場した。
Nature Remoには、温度、湿度、照度などさまざまなセンサーを搭載した「Nature Remo」と、センサーを温度のみに絞った「Nature Remo mini」の、2つのラインアップが存在する。今回発売されたのは後者の新モデルだが、いったいどのような点が変わったのだろうか。初代モデルと使い比べてみた。
デザインはほぼ同じも、天板のリング状LEDが廃止に
本製品の外観は、従来モデルとそれほど大きくは変わっていない。裏面のくぼみの奥にUSBポートがあり、そこにケーブルをつなげる構造だ。サイズも若干厚みは増したものの、フットプリントは同じだ。
ただしボディーは一新され、デザインも細部にわたって変更されている。具体的には、天板にモールドされていた製品ロゴがなくなった他、全体的にマットな質感だったのが、底面が光沢を帯びた質感へと改められた。形状は紛れもなくNature Remoなのだが、そっくりな別製品と見えなくもない。
上記はデザインレベルの変更なのだが、機能面でも1つ大きな変更がある。それは本体ステータスを表示する天板のリング状LEDが廃止され、ごくごく目立たない形で、側面へと移動したことだ。リリースでは「寝室でも光を気にせずに使いたいというユーザーの要望を受け」と、仕様変更に至った理由が記されている。
スマートリモコンは縁の下の力持ち的な役割の製品なので、LEDが控えめなのは方向性としては正しいが、従来モデルも決してLEDの光が直接目に入るような設計ではなく、今回の仕様変更によって、むしろステータスを視認しやすいNature Remoの強みが薄れたように感じられる。プラスかマイナスかで言えば、個人的にはマイナスだ。
セットアップ手順はよりシンプルに
さて本製品は、従来モデルでは面倒だったセットアップ手順がシンプルに改められている。
具体的に変わったのは、Wi-Fi設定にまつわる箇所だ。従来は本製品専用のSSIDに接続して設定を行い、その後通常のSSIDに戻してセットアップを継続するという、画面を行ったり来たりする手順だった。スマートデバイスの設定にはよくある手順で、慣れたユーザーにとっては問題なくとも、一本道ではないため初心者にはハードルが高い。
それが本製品では、同じ画面のままWi-Fiの検出を実行し、すぐにパスワード入力画面が表示されるようになった。製品ページの仕様欄を見ると、従来モデルにないBluetooth Low Energyに対応したことが書かれているので、この恩恵と見てよいだろう。迷う要素がなくなったのは高評価だ。
もともとNature Remoのセットアップは、他社製品と比較しても十分に分かりやすいのだが、今回の改善でさらに他社製品に差をつけた格好だ。セットアップ時にしか遭遇しない画面とはいえ、この段階でつまずくと製品への信頼性が下がりかねないだけに、分かりやすくなったのは大きい。
既存製品から設定を転送することもできるので、新機種への移行も容易だ(左)。セットアップは設定画面の「新しいデバイスをセットアップする」から行う(右)。アプリのホーム画面の「+」ボタン(家電製品の追加)と間違えないようにしたい
もう1つ、赤外線信号の飛距離が従来の2倍になったことも、従来モデルからの変更点として挙げられている。家電製品との距離が遠いせいで反応が不安定な場合、本製品に入れ替えることで、それらの問題が解消する可能性はある。
もっとも単に「2倍」と書かれているだけで、取扱説明書や製品ページを探した限りでは具体的な値が見当たらない。他社では「〇m」と距離を明示している製品もあるので、それにならってほしい。同じ2倍でも10mが20mになったのか、25mが50mになったのかで全く違うからだ。実環境で検証しづらいだけに、このあたりの配慮はほしいところではある。
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