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「Echo Show 10」をしばらく使って分かったメリットとデメリット山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/4 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程をお届けする本連載。今回は画面付きスマートスピーカーの最上位に位置する第3世代「Echo Show 10」を細かく試してみた。

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リモートで広範囲が見られる監視カメラ機能

 続いては、監視カメラ機能だ。従来のEcho Showは、外部カメラの映像を見られることが売りだったが、本製品は自身がカメラとして機能する。本製品はカメラ自体の解像度が約500万画素から約1300万画素へと大幅に向上しており(ちなみに、第2世代Echo Show 8も従来の約100万画素から約1300万画素になった)、ネットワークカメラとしてのクオリティーも十分すぎるほど高い。

 本製品のセットアップが完了すると、Alexaアプリの「カメラ」の中に本製品が表示されるので、それを選ぶと視聴が可能になる。スマホからの視聴では、左右のスワイプで方向をコントロールできる他、ピンチイン/アウトで任意のエリアにズームすることができる。

 スマホのAlexaアプリだけでなく、他のEcho Showシリーズからの視聴も可能で、その場合も左右スワイプ、ピンチイン/アウトの操作に対応する。Echo Show 8のように、本製品と同じくカメラとして使える端末とは、カメラとビューワの役割を入れ替えることもできる。少々不思議な感覚だ。

Echo show 10
監視カメラ機能の利用にあたっては、設定の「カメラ」で「自宅の監視」をオンにしておく
Echo show 10
ここからはEcho Show 8を使った操作手順を紹介しよう。まずは機能の中から「スマートホーム」を選択する
Echo show 10
「カメラ」として認識されている本製品を一覧から探してタップする
Echo show 10
本製品のカメラで捉えた室内の映像が表示された。左右のスワイプでカメラの向きをリモート操作できる
Echo show 10
ピンチイン/アウトによるズーム操作も可能だ。従来モデルと比べてカメラの画素数が上がっているためディティールも十分にある
Echo show 10
こちらはスマホアプリで表示したところ。マイクを使ってカメラの前にいる人に声をかけることもできる(左)。本体側が撮影を拒否していれば、利用不可能な旨が表示される(右)

 なお、本製品側がモーションをオフにしていた場合、スワイプでの操作は行えないが、Alexaアプリからリモートで解除できる。ただしカメラのシャッター自体が閉じていた場合は、リモートでシャッターを開ける方法はないので、あきらめるしかない。

 ちなみにカメラとして使っている場合は、本製品の画面にもその旨が表示され、周囲にいる人からも、リモートで見られていることが分かるようになっている。そこで「停止」をタップし、強制的にリモート視聴をストップさせることもできる。プライバシーについては一通り配慮されている印象だ。

Echo show 10
うっかりモーションがオフになっていてスワイプ操作が行えない場合も、Alexaアプリで本製品の設定画面を開き(左)、モーションを有効にすれば、外出先から左右スワイプやズームが可能になる(右)
Echo show 10
カメラとしての使用中は、外から見られていることが画面に表示される
Echo show 10
「停止」をタップすることで強制的に切断することもできる。カメラカバーをオンにするのも同様だ
Echo show 10
カメラカバーは、覆われていることがはっきり分かる。デザイン的にはアンバランスだが、分かりやすさ重視に振ったのは正解だろう。モーションがオフであることは、直下のアイコンでも判別できる

 このカメラ機能、海外では本製品と組み合わせて自宅を警備するサービス「Alexa Guard」とセットで運用できるが、国内では非対応ゆえ、現時点ではたんにスマホなどから自宅の様子を見られるサービスでしかない。ニーズがあるのは、防犯目的での室内監視、および犬や猫など室内飼いしているペットの様子を見ることだろう。

 これ以外に、ベッドにいる赤ちゃんの様子や、体調が悪く床にふせっている人の様子をリモートで見る(場合によっては声をかける)という用途にも使えるが、それならば固定画角のカメラで十分だ。350度の回転が可能な本製品の機能をフルに生かすならば、室内を動き回るペットを追尾したり、あちこちを見渡す防犯用途での利用がマッチしている。

 操作はいずれも手動になるので、室内を動き回るペットを常に中央に捉えておくことはできず、手動でスワイプないしはズームを行って追尾する必要がある。ペット用途であれば動体の自動ズームアップや自動追尾、一定速度での自動首振りなど、機能的にはもう一声ほしいところだ。

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