ハンパない5K映像の没入感に浸る――「VIVE Pro 2」に触ってきた(2/2 ページ)
HTCが6月に発売する新型VRヘッドセット「VIVE Pro 2」を先行体験。5K映像に浸ってきた。
ビジネス向けのソリューションも展開
VIVE Pro 2の発表と合わせて、「VIVE Business」についても公開されているが、日本での展開は今後発表される見込みだ。
概要をまとめると、VIVE Businessとは名前の通りビジネス向けのVRソリューションで、「VIVE Businessデバイスマネジメントシステム」、「VIVE Businessトレーニング」、「VIVE Businessストリーミング」、「VIVE Sync」を含んだVRツールのことを指す。
VIVE Businessデバイスマネジメントシステムでは、スタンドアローンとPC接続型のVRヘッドセット両方のデバイスを一括管理。主要なソフトは統合化されており、社内のコンテンツやアプリを簡単に利用できるようにする。
VIVE Buisinessトレーニングは、VRを利用したユーザートレーニングを行う仕組みだ。Androidデバイスを通じて受講生の状況を管理しているので、トレーニングしている際にユーザーに困りごとが起こったら、その画像を手元で見つつ指示を出すことができる。
さらに、最大300台程度までのマネジメントが可能で、各端末の電池やメモリ状況なども管理できるという。VIVE BuisinessトレーニングではVIVE Businessストリーミングにより提供されるが、現在は有線のみの接続であるのに対して、将来的にはワイヤレスでの提供を目指すとしている。
VIVE Syncは、リアルに近いアバターとVR空間内でビジネスについて話したり、プレゼンテーションできたりする仕組みで、現在はβ版として提供されている。仕事で利用しているPowerPointだけでなく、3D形式のコンテンツまで全てVIVE Syncで利用可能だ。最大で30人までがVIVE Syncを使うことができる。
この他、法人専用のコンテンツポータルとして「VIVE Business AppStore」が用意される。企業がVRソリューションを作りたいと思ったときに、信頼できる開発パートナーに簡単にアクセスできるようにするものだ。ワールドワイドでの展開となるため、日本の開発企業にも世界中からのオファーが期待できる。今後の発表が楽しみだ。
「VIVECON Japan 2021」を開催
5月11日に開催された「VIVECON 2021」を受けて、日本でも「VIVECON Japan 2021」が6月11日〜12日の期間で開催される。
11日は法人向けの「VIVEビジネス・デー」、12日は開発者向けの「VIVEデベロッパー・デイ」となっており、先日発表された新製品の情報を公開する他、これからのVR活用方法についての事例などが紹介される。参加には事前登録が必要なので、VIVEビジネス・デー、VIVEデベロッパー・デーのリンクから登録しよう。
関連記事
- HTCが新型VRヘッドセット「VIVE Focus 3」「VIVE Pro 2」を発表 発売は6月
HTCの発表会がオンラインイベント「VIVECON 2021」を開催し、新型VRヘッドセット「VIVE Focus 3」と「VIVE Pro 2」を発表した。発売はいずれも6月の予定だ。 - 「VIVE Cosmos Elite」のHMD単体版が登場
「VIVE Cosmos Elite HMD」と「VIVE Cosmos外部トラッキング・フェースプレート」が登場。価格はそれぞれ6万7100円と2万4000円(いずれも税別)。 - HTC、小型軽量化したVRトラッカー「VIVE トラッカー(3.0)」
アユートは、HTC製の最新VRトラッカー「VIVE トラッカー(3.0)」など2製品の取り扱いを開始する。 - HTC製エンタープライズ向けVR HMD「VIVE Pro Eye」のヘッドセット単体モデルが発売
アユートは、HTC製VR HMD「VIVE Pro Eye」のヘッドセット単体モデル「VIVE Pro Eye HMD」の取り扱いを開始する。 - 人類史上、一番いい状態でVR体験を得られるFacebookの「Oculus Quest 2」をプレイ!
10月14日に発売予定のスタンドアローン型VRデバイス「Oculus Quest 2」。実際のプレイ感はどうなのか、実機でチェックした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.