「ThinkPad X1 Extreme Gen 4」登場 Core H45+RTX 30で約17.7mm/約1.82kgを実現:MWC Barcelona 2021
MWC Barcelona 2021の開催に合わせて、Lenovoが「ThinkPad X1 Extreme」の新製品を発表した。第11世代Core H45プロセッサとGeForce RTX 30 Laptopを組み合わせてパフォーマンスを向上した他、アスペクト比16:10のディスプレイを搭載することで利便性も向上した。
Lenovoは6月23日(ヨーロッパ中央時間)、16型ノートPC「ThinkPad X1 Extreme Gen 4」を発表した。海外では8月から受注を開始する予定で、ヨーロッパにおける付加価値税込みの価格は2099ユーロ(約27万8000円)からとなる。
なお、今回発表されたモデルの日本での展開は未定だ。
ThinkPad X1 Extreme Gen 4の概要
ThinkPad X1 Extreme Gen 4は、ThinkPad X1ファミリーの性能重視モデル「ThinkPad X1 Extreme」の第4世代だ。CPUとGPUを刷新してパフォーマンスを引き上げた他、ディスプレイのアスペクト比を16:10にするなど利便性も改善している。
CPUは第11世代Core H45プロセッサ(開発コード名:Tiger Lake-H)で、最上位構成ではvPro付きの「Core i9-11950H」(2.6GHz〜5GHz、8コア16スレッド)を選べる。メインメモリはDDR4-3200規格で、最大64GB(32GB×2)まで搭載できる。
ストレージはPCI Express接続のSSDで、PCI Express 4.0対応のモジュールも選べる。M.2スロットは2基搭載しており、SSDを2枚搭載することも可能だ。
外部GPUはGeForce RTX 30 Laptopシリーズで、以下のいずれかを選択できる。
- GeForce RTX 3050 Ti Laptop
- GeForce RTX 3060 Laptop
- GeForce RTX 3070 Laptop
- GeForce RTX 3080 Laptop(グラフィックスメモリは16GB)
CPUと外部GPUを効率的に冷却するために、ヒートパイプとベイパーチャンバーを併用した冷却機構を備える。はっ水性を維持しつつ、キーボード面からの吸気する仕組みも取り入れた。
ディスプレイはアスペクト比16:10の16型液晶を搭載する。パネルの選択肢は幾つか用意されるが、最上位構成ではDolby Vision規格のHDR表示に対応する4K(3840×2400ピクセル)パネルを選択可能だ。タッチ操作とペン入力に対応したパネルや、工場出荷時にカラーキャリブレーションをしたパネルも用意している。
ディスプレイの上部には、フルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応する物理シャッター付きWebカメラを搭載している。オプションで赤外線(IR)撮影ユニットも搭載すれば、Windows Helloの顔認証に利用できる。電源ボタンには指紋センサーを統合しており、Windows Helloの指紋認証にも対応している。
スピーカーは従来モデル比で20%大型化し、「Dolby Atmos」によるサラウンド再生に対応している。
ポート類は、左側面に電源端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にSDメモリーカードスロット、USB 3.0 Type-A端子×2を備える。Thunderbolt 4端子は、DisplayPort出力を兼ねている。モバイルインターネット(WWAN)対応モデルは、背面にnanoSIMスロットを備える。
無線通信はWi-Fi 6E(※)とBluetooth 5.2に対応する他、オプションで5Gまたは4G(LTE)のモバイル通信機能を搭載できる。有線LANポートは備えない。
(※)Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)のうち、6GHz帯の電波を利用するもの。ただし、米国以外のほとんどの国では法規制の問題で利用できない(2.4GHz帯/5GHz帯のWi-Fi 6は利用可能)
ボディーサイズは約359.5(幅)×253.8(奥行き)×17.7(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.82kgとなる。
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