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デスクトップワークステーション向け新CPU「Xeon W-3300」登場 最大38コアでPCI Express 4.0は64レーン用意:Ice Lakeベース
Intelが、サーバ/データセンター向けに続いてデスクトップワークステーション向けにも新しいXeonプロセッサを投入する。Ice LakeアーキテクチャベースでAI処理を高速化したことが特徴で、Coreプロセッサと比較するとハイエンド用途でも使える改良が施されている。
Intelは7月29日(米国太平洋夏時間)、デスクトップワークステーション向けCPU「Xeon W-3300プロセッサ」を発表し、パートナー企業を通して供給を開始した。想定販売価格は949ドル(約10万4000円)からとなる。
Xeon W-3300プロセッサの概要
Xeon W-3300プロセッサは、4月に発表されたサーバ/データセンター向けの第3世代Xeonスケーラブルプロセッサと同様に10nmプロセスの「Ice Lakeアーキテクチャ」を採用しており、機械学習ベースのAI(人工知能)の処理パフォーマンスを向上している。シングルソケット専用で、マルチプロセッサ構成には対応しない。
メモリはDDR4-3200規格に対応し、最大4TB(512GB×8チャネル)まで搭載できる。ECC(エラー訂正機能)付きモジュールも利用可能だ。PCI Express 4.0バスは64レーン備えており、「Optane SSD P5800X」もサポートしている。
ラインアップ
Xeon W-3300プロセッサのSKU(製品)は、以下の5種類となる。
- Xeon W-3323(3.5GHz〜3.9GHz、12コア24スレッド、21MBキャッシュ、TDP 220W)
- Xeon W-3335(3.4GHz〜4GHz、16コア32スレッド、24MBキャッシュ、TDP 250W)
- Xeon W-3345(3GHz〜4GHz、24コア48スレッド、36MBキャッシュ、TDP 250W)
- Xeon W-3365(2.7GHz〜4GHz、32コア64スレッド、48MBキャッシュ、TDP 270W)
- Xeon W-3375(2.5GHz〜4GHz、38コア76スレッド、57MBキャッシュ、TDP 270W)
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