ハイエンドSSDが新時代に! 176層/PCIe 4.0 x4の新製品2モデルを試す(4/4 ページ)
176層の3D TLC NANDフラッシュメモリを搭載した、PCI Express 4.0 x4対応SSDが続々と登場している。Crucialと日本シーゲートの最新モデルをチェックした。
発熱は両モデルとも同程度
ATTO Disk Benchmark 4.01のテスト終了直前に、FLIR ONEで撮影したサーモグラフィーを掲載した(室温25度)。最高温度はコントローラーの部分で、FireCuda 530が84度、P5 Plusが84.6度だった。
NANDフラッシュメモリの温度は、P5 Plusの方が相対的に高めだ。FireCuda 530は、裏側にもチップがあり、8チップで2TBであるのに対し、P5 Plusは2チップで1TBだ。チップパッケージレベルでの集積度が高いことが影響していると思われる。
なお、このテストのみ機材手配の都合上、AMDのB550チップセット搭載システムで計測している(CPUはRyzen 5 3600X)。ソケット近くにゆるやかなエアフローがある位置関係のためか、ヒートシンクなしでもサーマルスロットリングが発生する様子はなかった。
隙のない高い性能を備えたハイエンドモデル
FireCuda 530とP5 Plus、いずれも最新のハイエンドモデルとしてふさわしい性能を実証している。Amazon.co.jpでの1TBモデルの販売価格は、2021年10月15日の時点で、FireCuda 530が2万5480円、P5 Plusは2万808円となっている。凝ったパッケージで最速を追求した構造のFireCuda 530、公称スペック、ビジュアルともにやや地味ながら実践的な性能に優れ、コストパフォーマンスが高いP5 Plus。魅力は甲乙付けがたい。
関連記事
- Micronがメモリ/ストレージの最新動向をアピール 176層NANDに1αnmのLPDDR4X/DDR5など
オンラインで開催されている「COMPTEX TAIPEI 2021」で、Micron Technologyが基調講演を行い、最新のフラッシュメモリ製品や次世代製品の取り組みを紹介した。 - Crucial、PCIe Gen4接続に対応した高速M.2 NVMe SSD「Crucial P5 Plus」
アスクは、Crucialブランド製となるPCI Express 4.0接続対応のM.2 NVMe SSD「Crucial P5 Plus」シリーズの取り扱いを開始する。 - Seagate、PCIe Gen4対応のゲーミングSSD「FireCuda 530」
日本シーゲイトは、PCIe Gen4接続に対応した高速転送対応のM.2 NVMe SSD「FireCuda 530」シリーズを発表した。 - PlayStation 5の増設スロットにPCIe 4.0 SSDを追加! 増設方法は? 内蔵SSDとの違いは?
PlayStation 5の内蔵ストレージとして、SSDを増設できるファームウェアが公開された。PCIe 4.0のNVMe SSDの増設手順や増設後のスピード差をチェックした。 - DRAMレスとHMB採用でコスト競争力を高めたNVMe SSD「Samsung SSD 980」を試す
SamsungのSSDに、PCI Express 3.0(NVMe)インタフェース対応のベーシックモデル「Samsung SSD 980」が追加された。DRAMレスおよびHBMの導入はどのような影響を与えるのか、細かくテストを行った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.